人生初のTOYO TIRESは驚きの連続! サーキット初心者から上級者まで満足できます!!【チューナーが試す最新タイヤ】
インフォメーション性は高く、滑り出しも穏やかな特性はPROXES Sport2と共通
2度のテストへ車両提供したのが、R35 GT-Rチューニングで名を馳せる「フェニックスパワー」。代表の横山耕治さんはテストを終え、PROXES R888Rをどう評価したのだろうか。 「1000ps超えのフルチューン車両と比較的ライトなブーストアップ仕様の2台を持ち込みました。今回が人生初めてのTOYO TIRESの装着で、今年5月の走行テストでは、事前データもなく、ぶっつけ本番の試走となりましたが、1回目からドライバーの評価も高く、想定した以上のタイムが出たことに驚きました」 2回目の走行では、1000ps仕様は現場でできる限りの調整を行ってタイムアタックを実施。ブーストアップ仕様は連続周回した際のラップタイムや特性変化の確認を行った。当日のベストラップは1000ps仕様が1分34秒台、ブーストアップ仕様は1分39秒台。ほぼセットアップなし、外気温30℃を軽く超える条件下ではかなり優秀なタイムを記録している。 特性としてはサイドウォールが柔らかめで、硬めた足まわりのセットでタイヤを潰しながら走らせても、インフォメーション性は高く、限界を超えても滑り出しは穏やか。この味付けはPROXES Sport2と共通している。
連続周回でのラップタイムの落ち込みは少ない
「ピークグリップの短さはどのスポーツラジアルもほぼ同じですが、R888Rはその後のタイムの落ち込みが少ないのも特徴のひとつです。連続周回してもタイヤ表面の剥離がほぼ見られず、摩耗自体も最小限に抑えられていることが、この特性を引き出しているのだと思います。サーキット走行を長く楽しみたいオーナーにはありがたいですね」 大きめのブロックパターンのため、ロードノイズは大きめだが、乗り心地は数あるトップスポーツタイヤのなかでも秀逸で、一般道でも十分に使える寛容性はある。ステアリングを通して路面を捉えている感覚がダイレクトに伝わるので、思い切って踏んでも不安がないのもメリットだ。 「7月に行った2度目のテストでは、タイヤの特性に合わせたセットアップを施した結果、ブーストアップ仕様で1分36秒台まで短縮することができました。タイヤについてより理解が深まれば、これまで使っていたスポーツラジアルと遜色ないタイムを出せる感触はあります。1000psを受け止めるだけのグリップ力があり、ドライバーの技量を受け止める懐の深さも持ち合わせるPROXES R888Rは走行会派にお勧めできるタイヤですね」 と太鼓判を押す。 * * * ちなみにCLUB RH9とTOYO TIRESによるタイムアタックは2024年11月20日の筑波サーキットと12月5日の鈴鹿サーキットの2回開催。ぜひ各会場に足を運び、PROXES R888R Driftの実力をその目で確かめていただきたい!
山崎真一(YAMAZAKI Shinichi)
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