『timelesz project』で就活を思い出すのは私だけ?アイドルの厳しさと彼らの覚悟を教えてくれる『タイプロ』が面白すぎる!
Sexy Zoneから改名したtimeleszが、新メンバーを探すオーディション『timelesz project』(通称:『タイプロ』)。その模様を追いかけた『timelesz project -AUDITION-』がNetflixで配信されており、大きな話題を集めています。そこで今回は、現在配信中のepisode3までの内容を振り返りながら、同オーディションの魅力をたっぷり語っていきたいと思います。 【動画】「歌詞忘れてるようじゃ、無理か」"菊池風磨構文”もSNSで話題に!【タイプロ】Ep.1~3予告(動画3本)
『timelesz project』とは……?
Sexy Zoneから改名したアイドルグループ・timeleszの菊池風磨、佐藤勝利、松島聡が、新メンバーを探すために開催したオーディションの模様を追いかけた番組。現在配信されているepisode3では三次審査の様子が公開されており、全18922件のエントリーのなかから選抜された36人がしのぎを削っている。オーディション後半では、STARTO ENTERTAINMENTに所属しているジュニアからの参加者も、審査に合流するもよう。
男性アイドルファンは“加入”に不慣れ?
モーニング娘。や、AKB48グループ、坂道グループなどの大所帯な女性アイドルグループは、メンバーが卒業したり新加入するのが一般的です。そのため、ファンも“推し”がグループに在籍してくれる期間が永遠ではないことが分かっているし、新メンバー加入も受け入れやすい。しかし、男性アイドルグループは少人数制だったり、メンバーの新加入などのシステムがないことが多いため、「新メンバーを入れます!」と言われても、なかなか受け入れがたいですよね。 とくに男性アイドルを推しているのって、“箱推し”の人が多いと思うんです(女性アイドルもそうかもしれませんが)。“推し”がいちばん好きだけど、「このグループにいる〇〇くんが好き」とか、「○人の関係性が好き」とか。だからこそ、ずっと“推し”だったはずなのに、グループを脱退した途端にパッと熱が冷めてしまったりする。
また、timeleszが所属しているSTARTO ENTERTAINMENTって、独特な雰囲気がある気がしませんか? ファミリー感というか。先輩たちからイズムを受け継ぎ、羽ばたいていく……。そういうところに尊さを感じて、事務所自体を“箱推し”している人も多いと思うんです。『ハリー・ポッター』シリーズでたとえるならば、純血主義のスリザリン(=ホグワーツ魔法魔術学校の寮『スリザリン』の創設者。純血の魔法使いのみを入学させるべきだという考えを持っている)のような。マグル生まれ(=純血の魔法使いではない)は受け入れんぞ! という感じの考えを、多くの人が持っている。 だからこそ、『timelesz project』の開催が発表されたときは、戸惑った人も多かったのではないでしょうか。とくに、最近の同事務所は、Snow ManやSixTONES、Aぇ! Groupのように、何年も下積みを経験してからのデビューが多くなっています。そのため、「オーディションに合格したら、そのままデビューできちゃうの?」「というか、デビューに向けて頑張っているジュニアはどうなるの?」と思ってしまうのも無理はありません。わたしも、最初は「追加メンバーは、せめて全員ジュニアにしてくれ……」と思っていました。 しかし、実際に『タイプロ』を観ていくうちに、だんだんと考えが変わってきました。それはきっと、timeleszの3人がそれだけ真摯にこのオーディションと、そしてファンと向き合っているのが伝わってきたからだと思います。よくよく考えたら、若くしてデビューした3人は、すでに13年間もアイドル生活を送ってきたわけで。社会人にたとえたら、「ここらでちょっと、方向転換しようかな」と考えてもいい時期かもしれません。しかも、全員がアラサーになっているのにも関わらず、アイドルとして活動を続けるだけでなく、さらにグループを大きくしようとしてくれている。この覚悟って、すごいなと思うんです。
菜本 かな