東京を皮切りに世界中のレインボープライドに参加 LVMH本国トップが語る多様性への思い
WWD:LVMHという世界的なコングロマリットにおける、D&Iの重要性とは?
ムンガー:冒頭でも話した通り、“人々が違いを生む”と信じている。多様な人々を引きつけ、才能を開花させ、できるだけ長く勤めてもらうためにも、社員1人1人が受け入れられていると感じられ、グループの成長のために最善を尽くせる環境を保証したい。80カ国以上で75ブランドを展開しているため、一度グループに入れば、才能を伸ばす無限の可能性がある。人が最大の財産と考えるLVMHにおいて、D&Iは戦略の主軸だ。長期的には、D&Iがグループの成功と持続可能性の根源になるだろう。
WWD:各国におけるD&Iの課題は?
ムンガー:無意識の偏見(アンコンシャス・バイアス)など世界共通の課題はあるが、それ以外はどれも各市場に特有だ。したがって、われわれは各国・地域の同僚と連携し、それぞれの実情にあった支援をする。日本で優先的に取り組んでいるのは、企業における女性の参画だ。LVMHグループは全社員の約70%が女性で、管理職とマネジャーの約65%が女性だ。これは“女性対男性”ではなく、バランスや多様性の問題だと捉えている。世界中のあらゆる会社の多様性を推進するためにも、TRPを通してLGBTQ+コミュニティーへのサポートと、インクルーシブな社風を示したい。
■写真展「SUPER LVMH ~ ART DE VIVRE」Photographed by Leslie Kee 日程:4月19日~5月19日 時間:11:00~19:00 会場:クリエイティブ スペース アカデミア 21 住所:東京都渋谷区神宮前5丁目27番7号 アルボーレ神宮前 1F/2F