交番勤務を経て念願の…北海道警音楽隊“新人”隊員デビューまでの1か月に密着 “音楽”を通じて治安を守る警察官 道内各地で年間120回の演奏会
北海道放送(株)
警察と北海道民を音楽で結ぶ北海道警の音楽隊。この春入った隊員のデビューまでの1か月間に密着しました。 【写真を見る】交番勤務を経て念願の…北海道警音楽隊“新人”隊員デビューまでの1か月に密着“音楽”を通じて治安を守る警察官 道内各地で年間120回の演奏会 北海道警の庁舎に昼がやって来ました。 「お稲荷さんを混ぜたご飯と卵焼き」 この春、札幌市内の交番勤務を経て音楽隊に入った柴田千佳さん26歳です。 北海道警音楽隊 柴田千佳巡査長(26) 「小学生のときに商業施設で(音楽隊の)カラーガード隊の演技を見て、全員がそろってきびきびした動きがかっこよくて、警察官を志望して受験しました」 旗などを使い演技をするカラーガード隊。本番以外の日は、訓練で技を磨きます。 1956年、昭和31年に発足した音楽隊は、70年近くにわたり音楽を通じて交通安全や防犯を呼びかけてきました。 警察官と警察職員で構成され、北海道内各地で年間120回ほどの演奏会を行っています。 隊員の中には…。 北海道警音楽隊 桑迫竜也巡査長(24) 「父親の影響もあって吹奏楽を始めて、警察官を目指そうと思ったのも父親の姿を見て思った」 新人隊員の桑迫竜也さん24歳。桑迫さんも札幌市内の交番勤務を経て、この春、音楽隊に加わりました。 父親の則行さんは、2022年まで29年間音楽隊でパーカッションを担当していました。 父・桑迫則行警部補(伊達警察署) 「音楽にのせて広報することで、なじみやすい警察をアピールする場でもあるので、やりがいはあるのではないか」 この日、石狩市郊外の公園にやって来た音楽隊。 6月に控えた大舞台「北海道音楽大行進」の練習のためです。 旭川市のまちをマーチングバンドが練り歩く催しが柴田さんのデビューの場です。 練習にも熱が入ります。 先輩たちが歓迎会を開いてくれました。 音楽隊の先輩 「こういうガードになりたいってある?」 北海道警音楽隊 柴田千佳巡査長 「自分がそう感じたように、いまの小さい子に、『すてきだな』っていう演技を見せられたらいいな」 そして、迎えた6月8日。「北海道音楽大行進」の本番の日です。 父親と同じ道に進んだ桑迫さん。 そして柴田さんは…バッチリ決まりました! 観客 「かっこよかった」 男性 「警察官で規律正しく、われわれにも伝わってくる」 30度近くの暑さのなか、沿道に集まった約11万人の観客の前で力を出し切りました。 北海道警音楽隊 柴田千佳巡査長(26) 「皆さんがキラキラした目で『すごい!』と言ってくださって、自分が憧れていた存在に立っているのが不思議な感覚」 北海道警音楽隊 桑迫竜也巡査長(24) 「犯罪のない社会、安心して暮らせる北海道をつくる。私たちは音楽を通して伝えるのが仕事」 北海道民と警察を結ぶ「音の架け橋」として歩み始めた隊員たち。北海道民に笑顔と安心を届けます。 北海道警の音楽隊は、今年度は37人で活動しています。 北海道内各地のイベントなどで年間120回ほどの演奏を行いますが、イベントがない日は朝8時45分から夕方5時半まで楽器や演技の練習が続くということです。
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