3月の定時到着率、ANA・JALがトップ10圏外 首位はカタール航空=英Cirium調査
英国のデータ分析会社「シリウム(Cirium)」が公表した2024年3月の航空会社別の定時到着率によると、運航規模の大きな航空会社を示す「グローバル(全世界)」部門はカタール航空(QTR/QR)がトップだった。日本勢は2022年11月から1年5カ月連続で首位を逃している。 航空会社別のデータでは「アジア太平洋」と「北米」「欧州」「中南米」「中東・アフリカ」の5地域別に集計。便数や提供座席など運航規模が大きく、アジアや欧州、北米など3地域以上に就航する航空会社を「グローバル」とし、定刻に対して15分未満の遅延を「定時到着」と定義する。 このほか単一機材で運航している航空会社など、LCC(低コスト航空会社)各社を中心として「LCC」に分類。LCCの区分は、国連の専門機関ICAO(国際民間航空機関)のカテゴリーに準拠した。 全世界の航空会社を対象にした「グローバル」部門は、カタール航空が1位を獲得。定時到着率は87.36%、運航便数は1万7017便、運航の完了・達成率を示す「コンプリーションファクター」は99.91%だった。 2位はトルコのペガサス航空(PGT/PC)で定時到着率が87.14%、3位はコロンビアのアビアンカ航空(AVA/AV)の87.05%。全日本空輸(ANA/NH)や日本航空(JAL/JL、9201)など、日本勢はトップ10圏外だった。 また、アジア太平洋地域ではシンガポール航空(SIA/SQ)が1位を獲得。定時到着率は88.31%だった。2位はエアアジア(AXM/AK)で85.33%、3位はフィリピン航空(PAL/PR)の85.28%だった。 LCC部門の1位は南アフリカのサフエアー(SFR/FA)で、定時到着率は96.67%99.88%だった。
Yusuke KOHASE