ヨルシカのMVを手掛けるHurray!初の劇場版アニメ、初夏公開&特報解禁 花江夏樹、伊瀬茉莉也が参戦
アニメ映画『数分間のエールを』が初夏に全国公開されることが決定。併せてティザービジュアルと特報が解禁された。また、石川県出身のぽぷりか監督より、能登半島地震に被災した石川県の人々へのメッセージも到着した。 【動画】MV(ミュージックビデオ)の制作に没頭する男子高校生が音楽の道を諦めた女性教師と出会う 映画『数分間のエールを』特報 MV(ミュージックビデオ)の制作に没頭する男子高校生・朝屋彼方は、ある日目にしたストリートライブをきっかけに、その曲のMVを作りたいと強く思う。しかし、歌っていたのは音楽の道を諦めた女性教師・織重夕だった…。 二人の出会いを軸にモノづくりの楽しさや苦しみをみずみずしく描いた本作は、ぽぷりか、おはじき、まごつきで構成される映像クリエイターチーム・Hurray!が監督・演出・キャラクターデザインなど映像のほぼすべてを担当。『ラブライブ!』『宇宙よりも遠い場所』の花田十輝が脚本を手がける。 メイン声優キャストには花江夏樹、伊瀬茉莉也が参加。さらに、伊瀬茉莉也演じる織重夕の歌唱アーティストは、菅原圭が担当する。 ティザービジュアルは、MV制作に打ち込む彼方と、力強く歌う夕が描かれ、2人が情熱を注いだ“モノづくり”の先が気になるビジュアルとなっている。 特報映像では、長い時間をかけてMV制作に打ち込む彼方や、向かい合う彼方と夕の二人の場面を公開。 ぽぷりか監督は、石川県の人々に向け、「今回被害にあったすべての方にお見舞いを申し上げます。本作は金沢や羽咋を舞台にした作品で、僕自身も石川の出身です。失われてしまったものは戻らないものも多いですが、一刻も早く、被災した方が心休まる生活を送れるようになるのを祈っています」とのメッセージを寄せた。 アニメ映画『数分間のエールを』は初夏全国公開。 スタッフ、キャストのコメント全文は以下の通り。
<コメント全文>
■ぽぷりか(監督) 会った事も無かった人に「Hurray!さん映画作りましょう」と言われてもう3年が経ちました。 降って湧いたようなありがたいお話に感謝をし、全てを賭けて作る覚悟を決め、これっきりかもしれないから本当に言いたい事を、と考えた末にテーマに選んだのは“創作活動とそれへの激励”です。 こんな時代に、趣味にしろ仕事にしろ何かを作って生きていくのは本当に大変で、だからこそ初めて作った時の熱や、それに浮かされて生きる毎日はとても尊いものです。 もう辞めてしまった人も、まだ続けている人も。 無責任に「続けた方が良い」なんて言いたいわけじゃないけれど、どうか何かを作った時の経験や喜びが、貴方を明日に運んでくれますように。 ■おはじき(副監督) とある映画監督に憧れて絵を志し、その人を追って大学を決め、辿り着いた石川県の美大でHurray!の仲間と出会いました。 3人で創作に没頭し8年。たくさんの応援や巡り合わせがあり、自分で映画を作れるチャンスを頂けました。 永遠に続くものはなく、いつかは僕らも終わってしまうかもしれないから、だから今全力の3人で60分を届けられる事を本当に奇跡のように感じています。 あの監督の映画は、僕の人生を大きく変えました。僕らの作品にそこまでのパワーがあるかは分かりませんが、でもせめて「明日また頑張ってみようかな」と思ってもらえるような作品になれたらと願っています。 ■まごつき(アートディレクター) アートディレクションを担当したまごつきと申します。 この映画をどういう雰囲気の絵にするか決める時『実際のモノづくり』ってどんなものだろう?という所から考えました。 人によるとは思いますが私の中ではモノづくりとは本当に地味で、泥臭いものです。 日々の生活と同じように淡々としていて、でも時には劇的で。良い事も悪い事も起こる、当たり前ですが現実的で等身大なものです。 この作品は私たちが生きている現実が舞台の、地に足のついたモノづくりのお話です。遠い世界の選ばれた天才の話ではなく、観てくださる方に自分事として捉えていただける作品になってほしい。 なのでビジュアル面でもどこか「この光を知っている」と距離の近さを感じていただけるものになればと思い各シーン制作しました。 映画を観終えた後、地続きの現実が少しだけ柔らかく色鮮やかに見えたら本望です…! ■花田十輝(脚本) Hurray!のお三方が作ったPVに込められた、純粋で瑞々しい作ることへの情熱。その思いを濁すことなく、伝えることを心がけて執筆しました。 ここにあるのは、 自分の声で、 自分の絵で、 自分の思いで、 誰かの心を動かしたい。折れそうな誰かの心を支えたい。そんな純粋な応援したいという気持ちです。 是非、その思いを受け取って頂ければと思います。 ■VIVI(歌唱楽曲制作) マンガを読んだり、映画を観たあとに、極稀に「よっしゃ、がんばるぞ」とやる気が湧いてくるエナジードリンクみたいな作品に出会うことがありますが、この作品がまさにそうだと思います。そんな作品に劇中歌として携われて本気で光栄です。「ぽぷりか、そしてHurray!。あ、ありがとう」と伝えたいです。 ミュージックビデオ作りを軸にしたお話ではありますが、なにかを夢見たり、諦めたり、それでも踏ん張ったりすることは多くの方が共感できる普遍的なテーマなので、誰もがきっとエナドリ気分を味わえるはずです。 ぜひ劇場でご覧ください!