プリンセス天功のレコード

　コレクションのポリシーは「昭和平等」。お菓子の袋から、レアなレコード、高価な切手まで、あの時代を彩ったものなら、なんでも平等に集めてきたコレクター社長が、10万点を超える所蔵品から誌上公開! 【写真あり】大崎潔／株式会社ブティックオーサキ代表取締役社長 大崎　今回紹介するのは “朝風まり” さんのレコードです。 写写丸（以下、写）　あの、どちら様でしょうか……？ 大崎　プリンセス天功ですよ。二代目・引田天功を名乗る前は、この名前でした。初代・引田天功さんの弟子ですが、マジックをしながら歌う異色のアイドルとしてレコードを出しています。『ザ・マジック』は1978年、『くせになるから』は1979年の発売です。 写　ラベルが白い見本盤（右）と合わせて4枚ですね。 大崎　とくに『くせになるから』のほうは、ネットオークションでもあまり見かけません。しかも、見本盤より実売盤のほうがレアで、入手するのに苦労しました。 写　そもそもプレス枚数が少なかったのでしょうか。 大崎　かなり尖ったコンセプトですからね。熱心なファンは手放さないでしょうし……。 写　このレコード、聴いてみたことは？ 大崎　ありますよ。まさに “マジック” のような独特な歌声です（笑）。さて、今シーズンの連載は、今号でいったんお休みさせていただきます。まだまだ紹介したい品がたくさんあるので、また近いうちにお目にかかりましょう。それでは！ おおさききよし 1961年生まれ　株式会社ブティックオーサキ代表取締役社長。『大崎潔のアイドルストーリー』（NACK5）など多数のラジオパーソナリティを務める 写真・梅基展央