『恋するプリテンダー』のシドニー・スウィーニー、新作で実在の女性ボクサー役に決定
間もなく主演したラブコメ映画『恋するプリテンダー』が公開されるシドニー・スウィーニー。作品ごとにまったく異なるキャラクターを演じる実力派として知られているけれど、新作でボクサーを演じることが決まった。エンタメサイト「デッドライン」が報じている。 【写真】メットガラ(METガラ)2024はアフターパーティもド派手!シドニーほか、劇的なドレスチェンジで現れたセレブ31名
彼女が演じるのは実在の女性ボクサー、クリスティ・マーティン。クリスティはアマチュア大会での活躍がカリスマ的プロボクシングプロモーターのドン・キングの目に止まったことからプロデビュー。初めてキングと契約した女性ボクサーとして注目を集めた。彼女はスターダムをのし上がり、そのルックスからも人気ボクサーへと羽ばたいていく。人気雑誌『スポーツ・イラストレイテッド』の表紙も女性ボクサーとして初めて飾っている。ちなみに彼女以降にこの偉業を成し遂げた女性ボクサーはいないそう。スター性と美しさを併せ持ったスーパースターとして華やかなボクサー人生を歩んでいくが、プライベートは苦難そのもの。夫でトレーナーのジム・マーティンに銃撃されナイフで刺されるという衝撃的な事件も経験をしている。当時はクリスティが同性愛者であることをカミングアウトしたのが理由だったと報じられていたが、のちに結婚前から夫には告白していたこと、それをネタに精神的に虐待されていたことを明かしている。
シドニーは「私は12歳から19歳までキックボクシングをやっていた。リングに戻り、トレーニングして体を改造したくてうずうずしていた。クリスティのストーリーは軽いものではない。肉体的にも精神的にも過酷で、背負うものは大きい。でも私は自分自身に挑戦するのが大好き」と早くも意欲を示している。
さらに「クリスティは女性のボクシングを正当なものにしただけでなく、ジェンダーの固定観念を克服し、感情的、身体的、経済的な虐待を乗り越えて戦った。多くの逆境に直面しながらも、それに負けなかった女性の物語を伝えたいと思っている。彼女のストーリーはとてもパワフルで感動的だ」とも。
監督はティモシー・シャラメの『キング』や2010年にアメリカで公開された犯罪映画の名作『アニマル・キングダム』などを手掛けたデヴィッド・ミショッド。ちなみにハリウッドは実在の人物を描いた作品を好む傾向があり、伝記映画は賞レースでも強い。シドニーがどんな変身ぶりを見せるのか完成を楽しみにしたい。