【イベントレポート】「ミッシング」石原さとみと青木崇高が笑みと涙こぼす、娘役の有田麗未がサプライズ登場
映画「ミッシング」の公開御礼舞台挨拶が本日5月30日に東京・丸の内ピカデリーで行われ、キャストの石原さとみ、青木崇高が登壇した。 【写真】涙を拭う青木崇高と、それを見つめる有田麗未と石原さとみ。 吉田恵輔が監督・脚本を担当した本作は、娘の失踪事件をきっかけに、情報の荒波に翻弄されていく母親の姿を描いた社会派エンタテインメント。娘が行方不明になったとき、母・沙織里は好きなアイドルのライブに足を運んでいた。その事実と茶髪メッシュの風貌ゆえに、ネット上では「ライブ狂いで育児放棄の母」という誹謗中傷の投稿がなされ、沙織里は苛立ちを募らせていく。沙織里を石原、沙織里の夫・豊を青木が演じた。 5月17日に公開され、29日時点で観客動員数23万人を記録した本作。石原は「今までにないくらいの感想量です! 反応が濃い。同業の俳優さん・女優さんからとてつもない長文のメッセージをいただいたり、すごくうれしいです」と感慨深い様子をのぞかせる。青木は「実生活での母としての喜びと母性が高まっている中で、この作品と向き合うことは本当に大変だったと思う。その覚悟に僕は拍手を送りたい。本当に素晴らしい」と石原をたたえた。 また本作はヨーロッパ、アジア、北米の5つの国と地域で開催される映画祭での上映が決定しており、石原は「子を思う気持ちに言語の違いなんてないですからね。どこかで笑うのかなあ。感想が気になります」と頬をゆるませる。青木は「文化や歴史は違えど、描かれているのは母と子の話。どんな反応をされるのか、監督に聞いてみたいです」と語った。 イベントには、石原と青木へのサプライズとして娘・美羽を演じた有田麗未が登場。石原は「大きくなったねえ!」「学校はどう? 元気に過ごしてる?」と笑顔で有田に寄り添う。青木は時折後ろを向いて涙を拭うしぐさを見せた。有田は「お父さん(青木)とお母さん(石原)にずっと会いたいと思ってたから、うれしいです!」と再会を喜んだ。 そして有田は、石原と青木へ思いのこもった似顔絵をプレゼント。撮影時の思い出も描かれた似顔絵を手に石原は「たまらないですね!」、青木は「そっくりじゃん! ちょーうれしい」と目を潤ませる。最後に石原は「自分の嫌な部分と向き合う勇気、覚悟、大切なものを本当に大切だと思える感情。観終わったあと、心に何かが生まれると思います」、青木は「この映画は人と人との“温度”で成り立っている。SNSのよくないところも描かれていますが、皆さんが観に来てくださったのもSNSの口コミの力だと思うんです。SNSは、よく使えば人の温度も伝わるものだと信じています」とメッセージを送った。 「ミッシング」は全国で上映中。 ※吉田恵輔の吉はつちよしが正式表記 (c)2024「missing」Film Partners