明治神宮大会に出場する札幌大エースの長谷隼兵「まずは初戦突破しか考えていない」
明治神宮野球大会(20日開幕、神宮)に38年ぶりに出場する札幌大は、21日の初戦(準々決勝)で天理大(関西5連盟第1代表)と対戦する。最速146キロのエース左腕・長谷隼兵投手(4年=旭川龍谷)が前回出場に続く4強入りに導く。大学生活最後の戦いへ「楽しみな気持ち。挑戦者として、程よい緊張感を持っていけそう」と心待ちにしながら、調整を続ける。 今秋35季ぶりのリーグ制覇の立役者が長谷だった。5勝無敗の活躍で、10月の函館大との北海道代表決定戦の初戦でも完封勝利を挙げてけん引した。秋から本格的に使用するようになったチェンジアップがさえ、「自信がついた」。プロ野球選手の動画を参考に、リリース時の指先の使い方を研究した。 自前の室内練習場を持たず、積雪もあった今月は日本ハムの施設を6度借りて調整した。実戦からは約1カ月遠ざかって本番を迎えることになるが「ブルペンで打者を立たせたりして練習した」と不安はない。相手は春の全日本選手権で4強入りしている。「強打のチームだけど、まずは初戦突破しか考えていない」と、全国マウンドで躍動する姿を思い描いた。【保坂果那】 ○…札幌大の主将、佐野翔騎郎外野手(4年=札幌大谷)が19日の開会式で選手宣誓を務める。「人生初なので緊張するけど、なかなかない機会なので」とうれしそう。宣誓文はすでに構想済みで、1月の能登半島地震についても触れる考え。大役を終えると試合が待つ。高校1年時に同大会で優勝した18年以来の大学野球の聖地へ「勝っても負けても引退。悔いなくできるように」と誓った。