53歳・起業家がコンテストで3位入賞 スラリとした身体のアウトラインで魅せる
「約3カ月で大会用の身体を作ると決めてからは、数値目標を定めてしっかりと管理することを意識しました。5kg体重を落とし、体脂肪率10%減を達成するためにまず取り組んだことは、“食べること”でした」 【写真】篠田陽子さんの水色のビキニ姿
自身が行ったボディメイクの秘訣を話してくれた篠田陽子(しのだ・ようこ/53)さん。5月12日(日)に岡山県倉敷市で行われた、『ベストボディ・ジャパン2024岡山大会』のクイーンクラスが、篠田さんのデビュー戦。初出場ながら3位入賞を果たした。 スラリとした身体のアウトラインは、50歳を過ぎたとは思えないほどなめらか。昔から定期的に筋トレをしていたが、その目的は健康維持だったそうだ。今回ボディメイクにチャレンジしたのは、自身の仕事とリンクすることがあったからだという。 外資系ラグジュアリーブランドの企業でキャリアを積んできた篠田さん。今年の1月末に会社員を卒業し、4月に起業。日本企業の海外進出や、富裕層向けインバウンドのサービスを提供する企業のブランディングサポートを行っていくそうだ。 「ブランディングをするときに必要になってくるのが、理論的なアプローチとデザイン思考の両論です。何をみせたいのか、数字と感性のバランスを考えながら、“自らと向き合うこと”が大事なんです。でも、その重要性を説いても自分自身が試していないと説得力がない。そう思って、まずは自分で体現してみようと思って、ボディメイクに挑戦しました」
篠田さんにとってのボディメイクは、身体をデザインすること。自分の体重や体脂肪率といった数値、これまでの食生活や体質に至るまで、とことん向き合った。信頼をおいているパーソナルトレーナー指導のもと、最初の1カ月は食べて運動することを徹底したという。 太りたくない。この思いから、炭水化物の摂取量を少なくし夜はサラダだけ、というような生活をこれまで送ってきた篠田さん。一見、健康的に思われるが、「自分自身の選択が痩せにくい体質にしてしまっていた」と話す。 1日に摂取可能なカロリーを計算し、炭水化物・タンパク質を多めにした食事内容で、太らないギリギリまで食べる。有酸素よりも筋トレ中心のメニューを行い、まずは身体の“痩せるスイッチ”を入れる。当時の篠田さんにとって、この方法は抵抗があったそうだ。 「今まで控えていた炭水化物を多めに摂るのは、正直不安でしたね。でも、計算上は食べても大丈夫なんだ!と自分に言い聞かせて、しっかり食べました。すると頑張っても落ちなかった体重がストンと落ちたんですよ!」 毎日記録をつけて身体のチェックを行い、自分を管理する。一喜一憂することもあるだろうが、その感情もまたボディメイクを行う上で必要なことなのだろう。篠田さんは6月の神戸大会に出場予定だ。 「自分に合ったカテゴリーを知るために、次からはベストボディ部門とモデルジャパン部門にダブルエントリーするんです。入賞目指して頑張ります!」と、嬉々とした声で話してくれた。
取材:小笠拡子