ボンドガール＆武豊のコンビに注目だ

［ＧⅠ秋華賞＝２０２４年１０月１３日（日曜）３歳牝、京都競馬場・芝内２０００メートル］ 　まだ〝珍事〟が続いている。今年のＪＲＡ平地ＧⅠはすでに１３戦行われたが、そのすべてで違うジョッキー、違う調教師が勝つという〝異常事態〟が起きている。年間２４競走ある平地ＧⅠのうちすでに半数以上が終わっている状況で、いまだにＧⅠ複数制覇のジョッキー、調教師が出ていないというのは１９８４年グレード制導入以降、史上初めて。それだけバラエティーに富んだ名がＶ記録に刻まれ、初制覇などのドラマもふんだんに盛り込まれてきた。 　もし、今週の秋華賞でもこの〝法則〟が続くとすれば…桜花賞勝ち馬のステレンボッシュはジャスティンミラノで皐月賞を制した戸崎圭太と、ステレンを管理する国枝栄調教師がダブルアウト。同じようにオークス馬のチェルヴィニアもルメール、木村哲也調教師ともどもアウトとなり、春のクラシックホース２強が消える。 　今回の秋華賞に騎乗予定の騎手、そして管理馬を出走させる調教師がともにまだ今年ＧⅠを勝っていないコンビとなると以下の７頭になる。 アドマイヤベル（横山武史＆加藤征弘調教師） クリスマスパレード（石川裕紀人＆加藤士津八調教師） タガノエルピーダ（団野大成＆斉藤崇史調教師） ボンドガール（武豊＆手塚貴久調教師） ホーエリート（北村友一＆田島俊明調教師） ラヴァンダ（岩田望来＆中村直也調教師） ランスオブクイーン（松山弘平＆奥村豊調教師） 　ここからまた勝ち名乗りを受ける陣営が出てくるとなると…やはり有力は騎手、調教師ともに手練れの武豊と手塚貴久調教師がタッグを組むボンドガールあたりか。果たして、今週で法則終了となるのか、またもや週替わりのヒーローが現れるのか、興味深いところだ。

【２０２４年ＪＲＡ平地ＧⅠ＝勝利ジョッキー＆調教師（馬）】

２月１８日　フェブラリーＳ＝「藤岡佑介」＆「武英智調教師」（ペプチドナイル） ３月２４日　高松宮記念＝「坂井瑠星」＆「池添学調教師」（マッドクール） ３月３１日　大阪杯＝「横山和生」＆「上村洋行調教師」（ベラジオオペラ） ４月７日　桜花賞＝「ジョアン・モレイラ」＆「国枝栄調教師」（ステレンボッシュ） ４月１４日　皐月賞＝「戸崎圭太」＆「友道康夫調教師」（ジャスティンミラノ） ４月２８日　天皇賞・春＝「菱田裕二」＆「岡田稲男調教師」（テーオーロイヤル） ５月５日　ＮＨＫマイルＣ＝「川田将雅」＆「高野友和調教師」（ジャンタルマンタル） ５月１２日　ヴィクトリアマイル＝「津村明秀」＆「高柳大輔調教師」（テンハッピーローズ） ５月１９日　オークス＝「クリストフ・ルメール」＆「木村哲也調教師」（チェルヴィニア） 　 ５月２６日　日本ダービー＝「横山典弘」＆「安田翔伍調教師」（ダノンデサイル） ６月２日　安田記念＝「ジェームズ・マクドナルド」＆「チャップシン・シャム調教師」（ロマンチックウォリアー） ６月２３日　宝塚記念＝「菅原明良」＆「吉岡辰弥調教師」（ブローザホーン） ９月２９日　スプリンターズＳ＝「西村淳也」＆「杉山晴紀調教師」（ルガル） １０月１３日　秋華賞＝「？」