全英女子アマでベスト32! 高校3年生の齋藤愛桜と、父でありプロキャディでもある齋藤優希が見たアイルランドのコースの“難しさ”とは?
日本のアマチュアも海外で通用する!?
そんなコースで、海外の選手は“ハザードに捕まったら捕まったで仕方ない”というスタンスなのか、かなり思い切りのいいショットで狭いエリアを狙ってきていました。特にマッチプレー2戦目で当たった、世界アマチュアランキング1位のロッティ・ウオード選手。風の使い方も上手で、風速14メートルの中バンバンドライバーを打って、風に乗せたり、風にぶつけたりとすごく上手だったなと。アプローチで球を上げていなかったのも印象的です。風が強かったというのもありますが、アプローチは基本転がしで、グリーン周りからパターを使ってきたり。夏場の日本ではそういうシチュエーションはあり得ないけど、その引き出しは持っておいてもいいよね、と話していました。 ただ、技術的なものや飛距離に関しては海外の選手が特段優れているなという印象は持ちませんでした。スコアをまとめてきた選手たちは会場への慣れがあるから卒なくこなしているんだなというか。むしろ技術面は日本のアマチュア選手たちのほうが上手かったんじゃないかな。コースでの練習を重ねて慣れるチャンスさえあれば、日本のアマチュア選手も十分海外で通用するだろうと感じました。この全英女子アマも、惜しくも2回戦敗退となってしまいましたが、コースへの慣れがあればもっといけたなという手応えは親子2人で感じましたし、例えばアメリカのコースはここまでトリッキーではないので、海外勢相手でももう少し戦えるのかなと思いました。
今回は愛桜にとって初めての海外遠征でしたが、緊張や不安のなかいいプレーができていましたし、海外のコースと選手を見られたこと、多国籍のなか1人ポツンと乗り込んで、決して調子が良かった訳ではないなか腕試しをできたこと、本戦1回戦まで勝てたことはかなりの財産と自信になったんじゃないかと思います。頭を抱えながらではありますが、楽しんでプレーしていましたし、海外選手のようにミスを怖がらない、ビビらないで打っていける度胸も必要なんだと感じたと思います。 今年はプロテストもありますが、この海外遠征で得た財産をもとにこれからの試合でも楽しみながら経験を積んでいって欲しいですね。 ●全英女子アマでの齋藤愛桜の成績 予選 8オーバー30位タイ(1日目:4オーバー 31位タイ、2日目:4オーバー 30位タイ) マッチプレー1回戦 vs ベントレー・コットン(アメリカ) 1up(17番時点で1up、最終ホールで両者ともにボギーで勝利) マッチプレー2回戦 vs ロッティ・ウオード(イングランド) 6 & 5(5ホールを残してロッティ・ウオードが6up、敗退)
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