一流の技を後輩たちに 大竹、伊勢、荒木、緒方…プロ選手ら高校球児を指導 熊本市
現役のプロ野球選手が高校球児に実技指導するイベント「夢の向こうに」が14日、熊本市中央区のリブワーク藤崎台球場などであり、阪神の大竹耕太郎投手(済々黌高出)やDeNAの伊勢大夢投手(九州学院高出)らが、県内の硬式野球部員に一流の技を手ほどきした。 プロとアマの接触を禁じた「プロアマ規定」の垣根を取り払おうと、日本高校野球連盟や日本野球機構(NPB)などが主催して2003年から全国を巡回している。熊本での実技指導は初めて。 この日は県出身者を中心とした現役選手14人のほか、元中日で2千安打を記録した荒木雅博さん(熊本工高出)らOBも参加し、球児約320人に教えた。 現役投手6人は、九州学院高と文徳高の練習場に分かれて10分ずつマンツーマン指導。阪神の岩貞祐太投手(必由館高出)から教わった専大熊本のエース山本吏騎は「自分では気付いていなかった変化球を投げる時の細かい癖を修正してくれた」と感謝した。
藤崎台では、野手陣が指導。内野ゴロを捕球する際のバウンドに合わせた足の運び方や、打撃時の腕の使い方など身ぶりを交えて伝えた。 終了後の記者会見で、大竹投手は「甲子園に出る熊本の代表校をいつも応援している。今日は短い時間の中で選手たちが大きく成長してくれたと思う」と語った。(宮﨑達也) ◇ロッテの国吉佑樹投手(秀岳館高出)いろんな選手がいて、質問のレベルが高くて困ってしまうぐらいだった。楽しい一日だった。 ◇DeNAの吉野光樹投手(九州学院高出)高度な質問を受けて自分自身も勉強になった。 ◇DeNAの伊勢大夢投手(九州学院高出)生徒はみんな熱心だった。変化球を上手に投げる選手が多くて、逆にコツを聞きたいくらいだった。 ◇阪神の岩貞祐太投手(必由館高出)実技指導の機会はなかなかない。継続してやっていけたらいい。 ◇ソフトバンクの渡邉陸捕手(阿蘇西原中出)すごく楽しかった。高校生たちも楽しそうにやってくれてよかった。