街なかのオアシスに 「レイリア久留米」10月12日全面開業/福岡県久留米市
福岡県久留米市の西鉄久留米駅ビルに10月12日、商業施設「レイリア久留米」がグランドオープンします。2年に及ぶ改装を終え、「エマックス・クルメ」から名称を変更。開業に合わせた記念企画を用意しており、運営する西日本鉄道(福岡市)の広報担当者は「装い新たにパワーアップし、街の活性化や発展に役立ちたい」と話しています。 【画像】レイリア久留米の店舗やイベントの詳細
55年を経て大改装
エマックス・クルメは1969年3月に開業。西鉄久留米駅ビル(地上6階建て)の1~4階で営業していましたが、老朽化対策や魅力向上のため、2022年秋からリニューアルが進められてきました。 改装のテーマは「行き交う人がちょっと一息つける、街の中のオアシス空間」。事業費は約17億円で、売り場は約7700平方メートルと改装前より広がり、約60店舗がそろいます。通勤・通学や買い物など幅広い駅利用者の利便性を高め、内装の随所に久留米絣(かすり)を用いて地元らしさを演出しています。 新名称「レイリア」は、英語のRAIL(線路)とAREA(地域)、イタリア語のARIA(空気)からなる造語。「線路のように人と人・地域をつなぎ、空気のように身近な施設となり、地域を活性化させたい」との思いが込められています。久留米は、大橋西鉄名店街から19年に改称した「レイリア大橋」(福岡市南区)に続く2か所目です。 西鉄久留米駅ビルのリニューアルは、23年夏に定期券販売所を移設するなどし、改札の周辺が新たな装いに。24年春には1階のスーパーが「レガネット久留米タミー」として生まれ変わり、2階にフードコートが新設されました。 また、1階のバスセンターエリアでは、「やりうどん」やイタリア料理の「アメニータ」など飲食関連7店が段階的に新規・改装オープンしてきました。
15の新店が一斉に
10月12日は、次の新規15店が、1階で営業を始めます。 ・サーティワンアイスクリーム(スイーツ) ・ガラージュ(生花) ・千鳥屋本家(和洋菓子) ・隆勝堂(和洋菓子) ・ステラおばさんのクッキー(洋菓子) ・ユーハイム(洋菓子) ・いなりとみおか/肉弁当TOMY(弁当、総菜) ・かつきや(総菜、おこわ) ・ポッポおじさんの大分からあげ(総菜) ・ジュピター(輸入食品) ・築地銀だこ(たこ焼き) ・東京油組総本店(油そば) ・iroHa(和洋菓子) ・天平キムチ(キムチ) ・YUUWA(陶磁器) 1階ではこのほか、9月下旬からマクドナルド(ハンバーガー)と宝くじ売り場が先行オープンしています。 施設の全面開業を前に、ビル西側の外壁に「レイリア久留米」をアピールする大きな懸垂幕(縦11メートル、横3メートル)が掲出されました。久留米市出身の人気クリエイター・パントビスコさんがデザインしたものです。