愛媛は自転車ヘルメット着用率59.9% “着用なし”で事故死リスク2倍 着用率向上にはお手本必要
テレビ愛知
ヘルメットの着用が努力義務となって1年。愛知県稲沢市で開かれた65歳以上の高齢者を対象にした自転車教室で警察が強く訴えていたのが… 稲沢警察署 進藤尚寛署長: 「ヘルメットをかぶるとかぶらないとでは、死ぬ可能性が倍になる。必ずヘルメットの着用をお願いします」 警察によりますと、愛知県内では2024年に入ってから3月末までに、自転車で事故にあい4人の高齢者が亡くなくなりましたが、全員ヘルメットを着用していなかったということです。 ヘルメットの着用の仕方などについて説明を受けた参加者は… 男性: 「(普段、ヘルメットを)かぶってない。これからは気を付けてかぶるようにしたい」 女性: 「頭を守るから必要だと思いますが、今は買うまでないかな…」
自転車のヘルメット着用が浸透していない状況に、専門家は… NPO法人 自転車活用推進研究会 小林成基理事長: 「(ヘルメットをかぶる)意識が広がっていないということは確かですよね。罰則がない義務なので、かぶるに越したことはないけれど、面倒くさいよねとか、ヘアースタイルがねとか、汗かいたら蒸れるよねとか、いろんなことでヘルメット着用しなくていいんじゃないのと思っている人が結構いますよね。ヘルメットをかぶることがどういう意味なのか、詳しく伝わらないと定着していかない気がします」 警察庁が2023年7月に行った調査では、着用率1位の愛媛県は59.9パーセント。愛媛県のように着用率を向上させるには、どうしたらよいのでしょうか… 小林理事長: 「着用率の高い地域を見て共通しているのは、率先してお手本があるということ。県や市が一生懸命呼びかけて、まとまってヘルメットを使う状態を作っていく。新聞配達の人にお願いするとか、自転車を使っていろんな仕事をしている人たちがいっぱいいるので、そういう人たちに呼びかけていくことが必要なんじゃないでしょうか」
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