ほぼパーフェクトな第一印象 マクラーレン・アルトゥーラ HVスーパーカーを普段使い 長期テスト(1)
第一印象は、ほぼパーフェクト
筆者が好むボディカラーは、グレーやブルーなど。事前にオレンジと聞いて少し心配したが、4種類ある中で一番落ち着いた色味で、素晴らしい容姿に見えると思う。 ほかには、スポーツエグゾーストと10スポークのスーパー・ライトウエイト鍛造アルミホイールなどが、目立った内容といえる。どれも、悪くはないアイテムだろう。 プラティカリティ・パッケージは無償。ノーズリフト機能にパーキングセンサー、ソフトクローズドアが付いてくる。マクラーレンは、これが非装備のクルマを何台受注するのだろうか。車重は僅かに軽くなるそうだが、標準にして良いように思うのだが。 第一印象は、クルーズコントロール用レバーが間違って装備されていたこと以外、パーフェクト。製造品質は、ハイエンドなスーパーカーへ求められる水準だ。電気的な不具合も発生していない。 そして、社会性を保てるプラグイン・ハイブリッドの能力がすっかり好きになった。パワー感やレスポンスは改めてレポートしたいと思うが、アルトゥーラを知るほど、好意は増していく。 早朝の出発でも、ご近所へ迷惑を掛けることはない。郊外で盛大にサウンドを堪能した後、静かに市街地を流せる。電気の力だけで走れる距離は、最長30km。近場への買い物なら、普通のフォルクスワーゲン・ゴルフより低コストで移動できる。 これまで長く待たされたアルトゥーラだが、それを取り戻す勢いで優れているように思う。今後が楽しみだ。
セカンドオピニオン
現代のスーパーカーとして、アルトゥーラには独特な魅力がある。複雑なハイブリッド・システムを積んでいても、他にはない、有機的で味わいの濃い雰囲気や個性を感じるからだ。コンフォート・シートも良い。 リチャード・レーン(Richard Lane)
テストデータ
■英国価格 モデル名:マクラーレン・アルトゥーラ(英国仕様) 新車価格:18万9200ポンド(約3519万円) テスト車の価格:22万1400ポンド(約4118万円) ■オプション装備 テクノロジー・パッケージ:6800ポンド(約126万円) スポーツエグゾースト:4700ポンド(約87万円) スーパー・ライトウエイト鍛造アルミホイール:4500ポンド(約84万円) パフォーマンス・インテリア:4400ポンド(約82万円) エンバーオレンジ・エリート塗装:4400ポンド(約82万円) コンフォートシート:3300ポンド(約61万円) ブラック・パッケージ:2000ポンド(約37万円) グロスブラック・インテリアフィニッシュ:1100ポンド(約20万円) ステルス・エグゾーストフィニッシュ:1000ポンド(約19万円) プラティカリティ・パッケージ:0ポンド ■テストの記録 燃費:21.8m/L(WLTP値) 故障:クルーズコントロール用レバーの交換 出費:なし
アンドリュー・フランケル(執筆) 中嶋健治(翻訳)