女子レスラー、高さ5メートルから衝撃ダイブ! 3人一掃でファン5万人の心を“鷲掴み”の瞬間
【WWE】イリミネーション・チェンバー(2月24日/パース) 高飛車キャラでブーイング対象だった女子レスラーが、高さ5メートルから勇気ある決死のダイブでトップ女子レスラー3人を一網打尽にして見せると、会場は一転、大声援の手のひら返し。5万人(5万2590人)の心を鷲掴みにした“美しくも危険すぎる”瞬間にファンが酔いしれた。 【映像】元体操女子、高さ5メートルから衝撃ダイブ 6人のスーパースターで争った 「女子チェンバー戦」。ベッキー・リンチ、ビアンカ・ベレア、リヴ・モーガン、ラケル・ロドリゲス、ナオミと元王者を含む錚々たるメンツのなか、最も試合を盛り上げたのが『SMACKDOWN』昇格わずか1カ月のティファニー・ストラットンだった。 ベッキー・リンチとナオミの対決で始まった試合で、3人目として登場したティファニーは、2人をコーナーにくくりつけて、元体操選手仕込みの後方回転を加えた往復スペースローリングエルボー。さらにからリング中央で2人まとめて低空キックといきなりの見せ場を作った。 元々は高慢な生意気キャラで先輩レスラーからも疎まれるヒール・ポジションのティファニー。犬猿の仲のリヴがティファニーをボックスに連続して激突させる「お仕置きシーン」に大歓声が沸き起こるほどの嫌われぶりだったが、ビッグネーム相手に物怖じしない戦いぶりに、会場の空気が徐々に変化していく。 最大の見せ場は中盤での攻防。ボックス上でベッキーともみ合いなると、ベッキーを場外へ叩き落とし「やってやるわ」ニヤリと笑顔。会場の「飛ぶのか」「まじかよ」という不穏な空気のなかベッキー、ビアンカ、ラケル3人に目掛けて5メートルの高さからスワントーン・ボムを炸裂させた。 美しい姿勢、角度、落下地点と全て完璧なスワントーンに会場の空気は一変。「This Is Awesome(超やべえ!)」の大合唱となり、ファンからも「ティファニーすごいわ」「ティファニー株爆あがり」「無茶するわ」など、驚きの声。解説の堀江ガンツも「賛否両論だったティファニーがユニバース(WWEファンの総称)の心を掴み始めましたよ」と興奮気味に語った。 その後ティファニーはリヴのフィニッシャー「オブリビオン」に沈んで失格となったが、会場は「もっとティファニーが見たいぞ」と手のひら返しのブーイングにも似た歓声。これまでの生意気発言や先輩たちを小馬鹿にしてきた行動など「問題児」のイメージが強かった彼女だが、「イリミネーション・チェンバー」の大舞台で5万人の心を一気に鷲掴みにして見せた。(ABEMA/WWE『イリミネーション・チェンバー』)