“センちゃん”伊藤陽佑&“ボス”稲田徹、あぶないデカレンジャーに変身? 応援上映でサプライズ
『特捜戦隊デカレンジャー』(2004)の江成仙一/デカグリーン役の伊藤陽佑、ボスことドギー・クルーガー/デカマスターの声を担当した稲田徹、エグゼクティブ・プロデューサーの塚田英明氏が23日、都内で行われた『特捜戦隊デカレンジャー20th ファイヤーボール・ブースター』(期間限定劇場上映中、11月13日にBlu-ray&DVD発売)の「デカグリーン&ボスとデカレンジャーを応援しよう!発声可能!トークショーつき応援上映」に登壇した。 【写真】“ロジャー”ポーズをする“センちゃん”伊藤陽佑&“ボス”稲田徹 刑事(デカ)つながりで同じ東映作品の公開中の映画『帰ってきた あぶない刑事』からタカ&ユージのような出で立ちで黒のスーツにサングラス、手には銃を持ち登場した伊藤と稲田に会場からは歓声と拍手が。2人と一緒に本編を見ながらの応援上映では、オーディオコメンタリーのようにここだけしか聞けない裏話もあり内容の濃い上映となった。 早速、上映が始まると東映のロゴにとともに拍手と会場から「東映!」と声上がり続けて「ありがとう」と20周年作品への感謝の声も飛び交う。稲田が、福山潤が声を担当したマープルの登場時に「社長!」、黒川芽以が演じるラエンジョ登場時に「黒川屋」などテンポよく声をかけていき、伊藤は冒頭のウメコとセンちゃんが食事をするシーンでは、菊地美香(胡堂小梅/デカピンク)が店長を務めるお弁当店「10月1日」の宣伝をするワンシーンもあった。 ボスの登場シーンでは「声がいい!」と観客から聞こえると「知ってる!(笑)」と稲田が返すなどファンとコミュニケーションをとりながら、2人ともに楽しそうに参加した。センちゃんのおなじみのシンキングポーズである逆立ちをするシーンでは、「よっこらせ」の会場からの掛け声もあり、伊藤は「めちゃくちゃつらかった。早く(アイデア)ひらめいて~」などコメントし、会場を笑わせた。さらに、高知の市場のシーンでは文旦を初めて食べたと告白も。はりまや橋を渡るシーンでは本編でセンちゃんが歌っている高知民謡に合わせて稲田がビブラートをきかせながら歌うというここだけの特別感も満載だった。さらに劇中で出てくる市役所職員役の人たちは高知県の芸人やアナウンサーが担当していると明かされた。 本編中盤の、6人での変身シーンでは伊藤が「6人での変身をご賞味ください!20年経ちました!」と声をかけるなど、会場にも一体感がさらに高まり会場全体で「ひとつ!」と名乗り口上が発せられ大きな拍手が送られた。とあるシーンのバンには「がんばれ~」と声援の声も飛び、主題歌が流れると自然と手拍子がわき起こるなど、終始アットホームに上映会は進んだ。 上映も終わり、塚田プロデューサーも参加しトークショーが始まると本編の細かい見どころに塚田プロデューサーが答えるなどここだけしか聞けないトークが繰り広げられた。上映中に稲田が気づいた本作のゲストキャラクターの江戸川塁(えどがわ・るい)の名前に「わるい」があることに対して、塚田プロデューサーからは「たまたまです。作家の江戸川乱歩からとってきて、あとルイボスティー」と答え「わるい」はたまたまであることが言及された。さらにキャラクターの名前に関しても脚本の荒川稔久氏が決めていることが語られ「名前のアイデアはまだまだ小説家の数だけつけられそう」と話した。 さらに、TTFCで配信中の『特捜戦隊デカレンジャー withトンボオージャー』の晴月天/デカピンクその2の名前は西駿人氏がつけたことも明かされた。また、最初は江戸川塁ではなく江戸川天だったものが途中で塁になったことも明かされ、打ち合わせ段階では女性レッドの案もあったことも判明。晴月天/デカピンクその2を宮崎あみさが演じたことには「スーパー戦隊のファンの皆さんがうれしい方がいいだろうと思って宮崎になって、デカピンクその2になった時は、やったな!と思いました」と塚田プロデューサーからコメントがあった。稲田も宮崎に対して「最初、美香に似ていると思った。雰囲気とかサイズ感とか」と話していた。 本編の話に戻り、塚田からデカベースでの撮影秘話など含め、2度3度見ても面白いポイントをアピールし「あるシーンでバンとウメコが手前にいるところで、後ろで塁が吹き飛んでいるのはシーンわかりましたか?」と質問すると客席からは拍手が起こり、さらに、「エイリアン特区のシーンで後ろで焼きそば作っているのはテレビシリーズEpisode.03『パーフェクト・ブルー』、Episode.04『サイバー・ダイブ』に出てきたケバキーアだけど別のリコモ星人かもしれない」などアリエナイザーが小ネタとしていることもコメントした。 今回の川村文乃が演じているモクミスについてはテレビシリーズEpisode.06「グリーン・ミステリー」に出てきたリドミハ星人カーサスではなく新しく作り当時のカーサスとは「目つきが違う。かわいい目にしようとしたが一度は本気(敵)かなって見えた方がいいと思い、今のものになりました。(アイデアでは)ややかわいい少女漫画みたいな目でした」とモクミスのデザインについても説明した。 高知での日曜市のシーンでは、実は木曜市と日曜市のシーンが混ざって本編では使用されており実際にセンちゃんとテツが撮影した日は雨が降っており、濡れながら撮影したことも明かされ「高知の人が見たらバレバレかもしれないけど日曜市と木曜市を比べながら見るのも面白いかもしれない」と笑わせた。 さらに、プレミアデカレッドがディーソードベガを持ったインパクトのある本ポスターのボツ案について、初めて明かされ塚田プロデューサーが描いたラフがスクリーンに映し出された。最初は敵も含めて書いたというボツ案について「(黒川)芽以ちゃんが目立ち過ぎていて、ミスリードでもいいと思ったけど…。タレワラーネが大きくなると…、キャストを列に並べるのもいいな…」など試行錯誤したことを明かし「ちなみにティザービジュアルのプレミアデカレッドは塁で本ポスターはバンのプレミアデカレッドです」などの裏話も明かした。 その後、現在の完成した本ポスターのような「縦に並べる案が出てきてディーソードベガの上に載せて刀のところにキャラクター並んでいるのがおもしろいってなって、レギュラーキャストを刀に並べて塁はゲストキャラコーナーにいき、ボスもあっち(ゲストキャラクターの方)にいってもらいました(笑)」と明かすと稲田が「デカマスターが(本編)に出なかったこと以外にしこりができた!(笑)」と笑わせる。「塁も(本編見るまで)誰だかわからないから、ボスはこっちの方が目立つし、見やすいでしょ」と塚田プロデューサーが話すも稲田は「そう言われると入りたかった!今まで(本ポスター)かっこいいと思ってたのに(笑)」と悔しがる様子を見せた。何回も修正して完成されたビジュアルはデザイナーの作業時間も含めて1ヶ月ほどかかったことも明かされた。 続いてスーパー戦隊のオーディションで受かりたいならというオーディションにまつわるテーマに。塚田プロデューサーは「オーディションで選ばれるキャストは作品本位で選んでいます。スーパー戦隊の場合はチームだから組み合わせが大事になってくるので、作品のコンセプトに合うか合わないかが重要だから、この作品だから選ばれたっていうのはあると思います」と話し、稲田が実は「『激走戦隊カーレンジャー』と『重甲ビーファイター』のオーディションを受けました。当時のマネージャーが声優でも顔出しを強化したいってことで、修行してこいって、オーディションの前に空手とか殺陣とか習ってました」とオーディションを受けていたことを告白した。『デカレンジャー』のメンバーが選ばれた時の秘話(?)も語られながら、トークショーは終始和やかで笑いの絶えない中、幕を下ろした。