歌・音楽・サーカスが融合した音楽劇『空中ブランコのりのキキ』出演、5人のサーカスアーティストにインタビュー
音楽劇の舞台で表現される別役実の世界をぜひ観にきて
■吉川健斗(ジャグリング、タイトロープ)「北川さんの脚本には、僕が大好きなサーカスの世界がありました」 僕の専門はジャグリングと綱渡りです。道具や身体を使ってバランスを取ったり、宙に浮くボールを見る事で地球の重力を感じられるところが大好きです。作品のテーマを聞いた時はとても心が躍りました。僕でよければぜひ出演させてください!と。早く舞台稽古が始まらないかと、ドキドキワクワクしています。 北川さんの脚本は、いくつかの原作がうまく噛み合わさり、僕が大好きなサーカスの世界がそこにありました。楽しくて煌びやかだけど、少し怪しく物悲しい、サーカスの光と影を感じました。 サーカスの世界を取り巻く、愛くるしい個性的な登場人物たちをきっとみんな大好きになってしまうでしょう。音楽劇の中でどのようにサーカスの技が繰り広げられるのか本当に楽しみです。今は稽古中にどんなサーカス芸のリクエストがきても応えられるように、ジャグリング、綱渡り、一輪車など、様々な種類のパフォーマンスの調整を進めています。 音楽劇の舞台で表現される別役実さんの世界を、ぜひご自身の目で観にきてください。一緒に夢のような時間を過ごしましょう。皆様と劇場でお会いできるのを心待ちにしています。 ■目黒宏次郎(テトラ)「『空中ブランコのりのキキ』ならではのサーカス演技を」 出演者に選ばれたことにとても驚きましたが、嬉しかったです。僕はお芝居の経験がそれほどないので不安はありますが、自分の芸だけでなく、そちらもできるだけ頑張っていきたいです。 テトラは6本の鉄パイプを立体の三角形に組んだ道具の上で倒立したり、振り回したりするパフォーマンスです。いろいろな道具や演技の要素をちょっとずつ持っているので、いろいろな表現ができるのが魅力です。僕自身は「さんかくさん」と呼んでいます。 サーカスの創作はその場で作り上げていくことが多いので、最初からこんなにちゃんとした脚本があることに驚きました。北川さんの脚本は読んでいていろいろなイメージが湧いてきて、すごく面白かったです。大変そうだなと心配な反面、楽しみも増えました。具体的なことはまだ言えませんが、演劇と音楽はもちろん、サーカスチームもとても豪華なのは間違いありません。チラシのビジュアルのような、普段のそれぞれのスタイルとは違う『空中ブランコのりのキキ』ならではのサーカス演技を皆で作っていきたいです。今の自分ができている技術をより安定したものにするため、そしてもっとうまくなって引き出しを増やして作品に貢献できるように、テトラやそれ以外の演目もいろいろ練習や勉強しています。 どんな公演になるのか僕も楽しみです。これから始まる稽古を通して、作品の世界観に寄り添っていければ良いなと思っています。皆さん、夏休みに劇場でお会いしましょう。 新作音楽劇『空中ブランコのりのキキ』は8月6日(火)より、東京・世田谷パブリックシアターにて上演。その後兵庫に巡演。 <公演情報> せたがやアートファーム2024 音楽劇『空中ブランコのりのキキ』 構成・演出:野上絹代 音楽:オオルタイチ 脚本:北川陽子 サーカス演出監修:目黒陽介 出演:咲妃みゆ 松岡広大/玉置孝匡 永島敬三 田中美希恵/谷本充弘 馬場亮成 山下麗奈/瀬奈じゅん サーカスアーティスト:吉田亜希 サカトモコ 長谷川愛実 吉川健斗 目黒宏次郎 【東京公演】 日程:2024年8月6日(火)~8月18日(日) 会場:東京・世田谷パブリックシアター 【姫路公演】 日程:2024年8月31日(土) 会場:兵庫・アクリエひめじ 中ホール