歌舞伎俳優の中村勘九郎さん（41）と弟の中村七之助さん（40）が26日、4年ぶりに福岡県北九州市で開催する『平成中村座小倉城公演』製作発表記者会見に登場。七之助さんが、小倉の人々との“ほっこりエピソード”を明かしました。 【画像】中村勘九郎　主演の朗読劇で一人二役に挑戦 2人の父・中村勘三郎さんが歌舞伎をもっと知ってもらうため江戸時代の芝居小屋を再現した『平成中村座』。前回、北九州市の小倉城で開催したのは4年前。チケットは即完売となるなど大成功を収めました。しかし、その後はコロナ禍のため、再演できない日々が続きました。こうした中、北九州市が再び名乗りを上げ、全面サポート。4年ぶりの上演が決定しました。

■「本当にうれしく思う」　4年ぶりの小倉城公演に喜び

（左から）中村七之助さん、中村勘九郎さん

平成中村座のカラーをイメージして、金色に髪を染めたという勘九郎さんは「4年ぶりに小倉の街に帰れること、とてもうれしく思っています」と喜びを明かし、「お練りの時から盛り上がっていただいて、公演中も街が大変なことになってたんです。街の人もいい人たちですし、小倉は食事がおいしくて安いですし、僕たちはもとより若手たちがとても喜んでいました」と語りました。 また、七之助さんも「久しぶりに小倉に戻ってくるのがすごくうれしいです」といい、「コロナ前に小倉でやらせていただいた時に、初めて小倉の地に行って、どういうところか分からなかったんですが、素晴らしいところで。お客様の盛り上がりがもう本当にすごかったです」と当時を振り返りました。 また、七之助さんは小倉の人々との“ほっこりエピソード”も披露。「衣装さんが居酒屋で飲んでいたら、隣の大部屋に小倉の商店街の皆様が宴会をなさっていたそうで、そうしたら声が聞こえてきたそうで、“中村座様のおかげで、何々の売り上げが何％上がりました！　ばんざーい！”って（笑）。それを横で聞いてて、涙が出るくらいうれしかったんですって（笑）。そういう熱い気持ちを持った皆さまなので、そこでまた舞台をやらせていただけるということは本当にうれしく思います」と感謝の気持ちを述べました。 公演は、小倉城勝山公園内 特設劇場にて、11月1日から26日まで上演される予定です。