「国家間の疑心暗鬼を消し去る」 広島市、8月の平和宣言
広島市は9日、原爆の日の8月6日に開く平和記念式典で、松井一実市長が読み上げる平和宣言の内容を議論する懇談会の3回目の会合を非公開で開いた。終了後、松井氏が取材に応じ「(紛争の原因となる)国家間の疑心暗鬼が深まっている。市民社会が行動を起こしそれを消し去ろうと呼びかける」と話した。 松井氏によると、宣言は現下の世界情勢で「市民の安心安全をどう思いますか」との問いかけで始め、平和文化を世界に共有しようと訴える。海外の著名人の言葉を引用し、為政者の決意で危機を打開できると伝える。 世界情勢の例としてロシアのウクライナ侵攻の長期化とイスラエル・パレスチナ情勢の悪化に触れる。