明大・宗山塁、鳥谷敬超えの通算116安打 ドラフトの目玉「もっと成長できる部分はある」/東京六大学
東京六大学野球秋季リーグ第6週第3日(21日、明大0-2早大、神宮)3回戦1試合が行われ、早大が明大を2-0で下し、2勝1分けで勝ち点を4に伸ばして2季連続制覇に近づいた。優勝は早大と同3の明大に絞られ、11月2日からの法明戦で明大が1敗するか、同9日からの早慶戦で早大が1勝すれば2連覇が決まる。明大・宗山塁内野手(4年)は2安打を放ってリーグ通算116安打とし、元阪神の鳥谷敬(早大)を抜いてリーグの歴代8位タイに浮上した。 【写真】鈴木誠也を発掘した広島のスカウトがベタぼれした明大・宗山塁 24日のドラフト会議で1位指名が確実視されている宗山が、安打を積み重ねた。2安打でリーグ戦通算116安打とし、大学の先輩にあたる中村豊(元阪神)に並ぶ歴代8位に名を連ねた。 「積み重ねてきた一打席一打席の結果だと思うのでうれしい」 六回に二塁内野安打。先頭で打席に立った八回は右前に運び、早大時代に115安打を放った鳥谷敬を抜いた。東京六大学リーグの遊撃手として〝鳥谷2世〟と称される宗山は「実力がないと試合には出られない。けがもなく試合に出続けたことがすごい」と鳥谷に憧れを抱く。 ただ記録を超えたことは「とても光栄なことだが、もっと成長できる部分はある」。優勝を争う早大との一戦は一回1死二塁で右飛。勝ち点も奪われ「1打席目に先制点を取りたかった」と反省を忘れなかった。 ドラフト会議では広島が宗山を1位指名を既に公表しており、競合が見込まれる。明大からは浅利太門投手(4年)もプロ志望届を提出。宗山は「この日のためにやってきたといっても過言ではない。みんなでいい思いができれば」と胸の内を明かした。(児嶋基)