<挑む・センバツ2023東邦>1本マグロで激励 OBら「甲子園で一暴れして」 /愛知
センバツに出場する東邦の選手たちを応援しようと、野球部OBらが12日、マグロ1本をプレゼントした。マグロはその場で解体され、マグロ丼として振る舞われた。駆けつけた保護者らも白米や豚汁を用意し、選手たちを激励した。 マグロのプレゼントは2019年のセンバツ出場時以来2回目。OBたちが当時の選手たちを激励するために贈ったところ、優勝したことから縁起の良い催しとして今回も実施された。 贈られたマグロは重さ約60キロのキハダマグロ1本で、平成最初の優勝メンバー、山田喜久夫さんら有志が購入し、知り合いの鮮魚仲卸会社「伊藤商店」(名古屋市熱田区)の大将らが解体した。 選手を代表して石川瑛貴主将(2年)がマグロに包丁を入れたがなかなか切り落とせず苦戦。初めての体験に思わず「バットを振るより難しい」と本音が漏れた。 マグロは保護者が炊いた120升分の白米に乗せてマグロ丼として提供されたほか、保護者が手作りした豚汁100人前と野球部をバックアップするひよこフーズ(同市南区)提供のフライドチキン100本も振る舞われ、選手たちは勢いよくほおばっていた。 山田さんは「たくさん食べて甲子園で一暴れしてください」とエールを送り、石川主将は「しっかり食べて、体も心も引き締めて甲子園で恩返しします」と応えていた。【森田采花】