ヨルダン王女、イランの無人機5機を撃墜して人類への揺るぎない献身を示す?
■捏造された「証拠」
記事の冒頭には、「紛争のさなか、ヨルダンのサルマ・ビント・アブドッラー王女が再び、人類への揺るぎない献身を示した」と書かれていた。 「王女は、ヨルダン空軍のチームを率いて、ガザ北部への5度目となる緊急医薬品投下の指揮を執り、パイロットとしての能力だけでなく、困窮している人々への思いやりと献身的な姿勢を示した」 この食い違いは、D-インテント・データによって発見された。D-インテント・データはXへの投稿で、こう指摘する。「ヨルダンのサルマ王女が昨夜、イランのドローン6機を撃墜したという主張が、デジタル加工されたスクリーンショットとともに共有されている」 「この記事のオリジナルの見出しには、『ヨルダンのサルマ王女、空軍によるガザへの医薬品投下の指揮を執る』と書かれている。記事が公開されたのは2023年12月15日だ」 ネットで引用されている唯一の情報源が偽物であることを考えると、根拠のない主張だったと考えられる。サルマ王女がドローンを撃墜したという主張を裏付ける証拠は、捏造されたスクリーンショットしか存在しないようだ。 (翻訳:ガリレオ)
ジャック・ロイストン(王室担当記者)