具志堅、愛弟子の世界挑戦に珍指令!「世界取らなきゃネタが限界」
元WBA世界ライトフライ級王者で、殿堂入りも果たした具志堅用高氏(60)が会長を務める白井・具志堅ジムに所属している江藤光喜(27)が11月28日、仙台のゼビオアリーナ仙台でWBC世界Sフライ級王者のカルロス・クアドラス(27、メキシコ/帝拳)に挑戦することが1日、都内のホテルで発表された。また同日、2階級王者の粟生隆寛(31、帝拳)対前WBC世界Sフェザー級王者、ガマリエル・ディアズ(34、メキシコ)とのノンタイトル10回戦も行われる。粟生は再起戦。なお世界戦はWOWOWで無料生中継される。 今ではボクシングジムの会長というよりもテレビタレントとしての活躍の方が目立つ具志堅会長が、久しぶりにボクシングの会見の席についた。同じく沖縄出身の愛弟子・江藤の世界挑戦が決まったのだ。 江藤は2013年に敵地のタイで、コンパヤック・ポープラムックに挑み判定でWBAの暫定世界王者を獲得しているが、初防衛に失敗、しかも暫定王者は国内で認められていないため正規タイトルは初挑戦となる。 「テレビはまったく緊張しないが、ボクシングの会見となると緊張するね。ハッキリ言って(ボクシングを)教えるのは下手なんだけど、しっかりとしたスタッフがついてくれているから安心している。僕は、情熱、やる気は与えていると思う。挑戦者なんだから、モタモタしていては駄目。行くしかない! 身長と、リーチがあるから有利に戦えるはずよ。沖縄が今、元気ないから、沖縄の人にも元気を与えて欲しい」 具志堅会長は、そうハッパをかけた。ジム創設20年になるが、過去に女子の山口直子がWBA世界Sフライ級王者になっただけで、名護明彦、金田淳一朗ら、期待の愛弟子たちは世界挑戦に失敗。悲願の正規王者は、まだ誕生させることができていない。 具志堅会長は、「もうね。テレビでも話すネタが限界にきているのよ。次々と若い芸人さんが出てきているから、このままなら来年は私の出番もなくなる(笑)。ここで、ジムから世界チャンピオンが出てくれないとね。そうなればネタになるしね。どんどん宣伝していくし、ボクシング界全体の人気を盛り上げることにもつながるから。若い芸人さんでボクシング好きも多いのよ」と、切実な珍要求を愛弟子に送った。 テレビの収録がないときはできるだけジムに顔を出すようにしているが、確かに具志堅会長が、最多防衛記録を持っている天才ボクサーで、今なおジムの会長であることを知っている一般視聴者は、少ないのかもしれない。