「平日の観客動員が強いんです」草笛光子、90歳初主演作 関係者の予想を〝いい意味で裏切る〟映画『九十歳。何がめでたい』
御年90の俳優、草笛光子がキャリア初の単独主演を務める映画「九十歳。何がめでたい」(前田哲監督)が、関係者の予想をいい意味で裏切るほど快調だという。 【写真】歌もすごい!ドレス姿で熱唱する若かりし頃の草笛光子 「平日の観客動員が強いんです。年齢層でいえば60代、70代の観客に支持されています。難しいことを考えずに笑って共感できるコメディーであることも人気の秘訣(ひけつ)だと思います」(興行関係者) 映画ライターはヒットの要因をこう分析する。 「草笛さんが演じる作家が、世間への不愉快な思いを、誰に遠慮することもなくエッセーで書く。作家を支える編集者を唐沢寿明さんがかなり戯画的に演じていますが、彼も昭和の遺産的存在で社内ではパワハラの象徴のように扱われ閑職に追われていた。小うるさい世間に物申す、そんな2人のバディー映画ですよ。少し前にドラマ『不適切にもほどがある』が高視聴率をたたき出しましたが、窮屈な世の中に等身大で抵抗し自分を貫く姿が、ヒットの共通項だと思いますね」 以前はOKだった発言もパワハラ認定されてしまう窮屈な昨今だからこそ、90歳での初主演が明るい希望になっている。 (業界ウオッチャーX)