富浦中2年生35人がデジタル技術で防災学ぶ 南房総(千葉県)
南房総市の富浦体育館で14日、市とNTT東日本の「DX推進に関する連携協定」を活用した初めての取り組みとして、防災教育の授業があった。富浦中学校2年生35人やその保護者らが、VR地震体験や図上訓練などを通して、防災意識を高めた。 同市では、「自分の命は自分で守る」ことを目的に、幼保施設や学校ごとの防災訓練の他、年に2回の一斉訓練に取り組むなど、防災教育に力を入れている。 今回は、7月に締結した協定に基づき、「地域のチカラ×NTT東日本の防災ICT」をコンセプトに、家庭教育学級として授業を実施した。東日本NTTによる学校対象の防災授業は、県内2例目。 生徒らは、ゴーグル型のVR機器を装着。教室が震度7で揺れるCG映像が視界いっぱいに広がり、地震を疑似体験した。 また、災害時に自宅に危険がない場合、自宅で生活する「在宅避難」のやり方や、防災テントや災害用浄水装置など、防災グッズの使い方を学習。また、災害時を想定して、富浦地区の地図に情報を書き込む図上訓練も行い、災害時の危険をシミュレーションした。 川島律さんは「VRは結構リアルな映像で、少し怖かった。備えられるものは普段から備えておくことが大事だと、改めて思った」と話していた。