「アンナチュラル」「MIU404」大倉孝二、毛利刑事人気を疑いつつも感謝『ラストマイル』で主要キャラに大出世
塚原監督&脚本の野木による最強タッグが放つ作品は、エンタメであると同時に「ものすごく強度がある」と大倉が話すように、本作においても爆破事件にまつわるサスペンスだけでなく、そこから社会をひたむきに生きる人々の姿が浮かび上がってくる。大倉は「野木さんの書かれる脚本を読んでいると、何回も考えて生み出されたセリフなんだなと感じます。ちゃんと責任を持って、口にしないといけないなと思っています」と背筋を伸ばす。
毛利というキャラクターについて改めてどのような思いで向き合っているのか聞いてみると、「この3作品に出られたことは貴重な経験だと思いますし、これだけ長く一つの役を演じさせていただけるなんて本当に光栄なこと」としみじみ。「これまで一度も、毛利について深く描かれたことってないんですよ」と家族や過去など謎ばかりだと微笑みながら、「毛利は、(『アンナチュラル』で)市川(実日子)さん演じる東海林と付き合っているんじゃないか、なんていう説まであちこちで言われ始めたりして。塚原監督と市川さんも面白がっちゃうから。いやいやいや……と思ったりして」と毛利が観る者の想像を膨らませるキャラクターになったもの、大倉が味わい深い人物として演じているからに他ならない。ぜひ「また会いたい」と思うようなキャラクターだが、大倉は「皆さんが声を上げてくれたら」と笑顔を見せながら「そう願っていただけるのはとてもうれしいです」と目尻を下げていた。
映画『ラストマイル』は8月23日より全国公開