さらけ出す光と闇 香取慎吾さん個展、福島市で3月2日から 巡回展のフィナーレ
エンターテイナーとして幅広く活動する香取慎吾さんは、福島市で3月2日から開催する自身の個展に向け、福島民報社の取材に応じた。光と闇をテーマにしたアート作品200点を展示する予定で、制作に打ち込む理由や巡回展のフィナーレとなる福島県への思いなどを語った。2回にわたり紹介する。 ―個展のタイトルを「WHO AM I」とした。 「芝居をする、歌う、絵を描く、バラエティー番組に出るなど変幻自在な活動をする中で『自分は何者なんだろう』と思うことがある。いろいろな自分になれることがうれしい半面、マイナスな出来事に落ち込んで下を向く時もある。アイドルとしてこれまで見せなかった、見せられなかった負の内面を、アートの世界ならさらけ出せる。前向きで華やかな『光』とネガティブで暗い『闇』とエリアを分けた。作品を通して僕をもっと知ってほしい。香取慎吾を披露できる場になると期待している」 ―告知のポスターは目を引くデザイン。福島会場のテーマカラーを緑とした。
「髪の毛から滴っている黒い液体は、自分の中に湧き出るものが飛び出してきたイメージ。それが何なのか、まさに『WHO AM I(私は誰)』といえる。緑色はメンバーカラーで、ファンの皆さんもそう思っている。巡回展最後の地となる福島は、フィナーレを飾る色としてとっておきの緑にした」 ―なぜ絵を描くのか。 「カラオケに行って大声で歌って気持ち良くなるのと同じ。絵を描くことで、自分の中で生まれたものを外に出してすっきりする。最初から構成はない。手と頭は別物で手が勝手に動く。描きながら『次、何描くの』と、自分と対話しながら何時間も描く。描いている時が好き。今回の個展もそういう作品がたくさんある」 ■4月7日まで開催 香取さんの個展は「WHO AM I 香取慎吾個展 SHINGO KATORI ART JAPAN TOUR」と題して3月2日から4月7日まで、福島市のとうほう・みんなの文化センター(県文化センター)で開催される。
福島民報社やテレビユー福島などでつくる実行委員会の主催。前売り券は一般1800円、中高生1200円、小学生500円。福島民報社本社、郡山本社、各支社支局、福島民報販売店の他、主要プレイガイド、県文化センターなどで取り扱っている。