【福岡ボート(サマータイム)一般】竹井貴史 取り戻したトップフォーム
<5日・福岡ボート・4日目> あと一歩だった。竹井貴史(33)=福岡=は予選ラストの2走を2、1着とまとめて得点率を押し上げたが、同率で並んだ今井貴士とは1着数、2着数は同じながらも3着の差で4位となり準優1号艇獲得はならず。悔しさをあらわにしたが、勢いに乗って準優に乗り込むことには成功した。 機力も成績通りに上々。「出足や行き足が良くて回り足もいい。伸びもいい方だと思う」。普段の当地では伸び型のペラを志向するが、今回は前操者・渡部悟のペラを踏襲して出足型の仕様。「いつもとは違うけど上位級のレベルですよ」と機力はトップ級で勝負どころの戦いに向けて不足は一切ない。 3年前にデビュー前からの懸念材料だった股関節の手術に着手。その後はなかなか本来のレースを見せられずにいたが、現在は4期連続でA1をキープ。今期(5月~)は現在勝率も今節の活躍で7.02と初の7点勝率も視野に入る勢いで、ようやくトップフォームを取り戻しつつある。「完全に痛みが消えて、思った通りのターンができるようになっています。ここから来年に向けて大きなレースを本格的に目指していきたい」 S力、旋回力、整備力と全てが元通りどころか、以前よりもレベルアップしている。だからこそ次のステップに進むために必要なのが、復帰後に果たせていない優勝の二文字。「気合を入れていきます」。4年前の当地以来止まっているV歴を更新して、自らの時計の針を進めてみせる。