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（ブルームバーグ）： 欧州中央銀行（ＥＣＢ）政策委員会メンバー、カザークス・ラトビア中銀総裁は、政策金利を長期間にわたり高めに維持すべきではないとの考えを示し、ユーロ圏経済の低迷が現在、自身にとって「最大の懸念事項」であると述べた。

国際通貨基金（ＩＭＦ）・世界銀行年次総会のためワシントン入りしている同総裁はインタビューで、「必要以上に金利を高い水準で維持すべきではない。経済と市民に必要以上のダメージを与えることになる」と語った。

同時に、インフレ率が「予想よりもはるかに速いペースで」低下しているものの、国内の物価上昇圧力が「やや根強く」、不確実性が高く、中東情勢やエネルギー価格、米国の選挙といったリスクが依然として残っていると強調。そのため、「ステップ・バイ・ステップで進めるのが理にかなっている」と話した。

カザークス総裁は「ＥＣＢの基本シナリオが維持され、劇的なことが起こらない限り」金利動向は「明確に下向き」であるとし、中銀預金金利が3.25％であることは「依然として非常に景気抑制的」と指摘。

「経済は私にとって最大の懸念事項だ」と述べ、「もちろん、われわれの使命はインフレ退治だが、成長が戻らなければ、雇用の維持が非線形的に反転するのではないかと心配している」とし、「その兆候はすでに表れている。政策立案の観点から、われわれはそのことを念頭に置かなければならない」と主張した。

一方、「ここ数カ月のインフレはわれわれの予測を下回り、景気もやや低迷しているため、年末にかけてのインフレ上昇は予想よりも緩やかになり、２％の目標を来年末よりも早く持続的に達成できる公算が大きい」と分析。そうなれば、「金利もそれに応じて調整する必要があり」、「事実上、目標金利に達する前に、中立金利に近づく必要がある」と語った。

原題：ECB Must Avoid Doing Undue Damage to Economy, Kazaks Says　（抜粋）

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