【高校バレー】女子大会の頂点に立つのは? ベスト4チームの勝ち上がりをチェック【北部九州インターハイ2024】
準決勝 金蘭会高(大阪①)対東九州龍谷高(大分①)
令和6年度全国高等学校総合体育大会バレーボール競技大会(北部九州インターハイ2024)女子決勝トーナメントの準決勝と決勝が、ダイハツ九州アリーナ(大分)で7月29日(月)に行われる。ベスト4進出チームのここまでを振り返る 【表】女子決勝トーナメント表 ■金蘭会高(大阪) アンダーエイジカテゴリー日本代表を7人擁する金蘭会高(大阪)は、予選グループ戦で東九州龍谷高(大分)、決勝トーナメント3回戦では下北沢成徳高(東京)を撃破。U20日本代表のセッター花岡千聡が、コート幅をいっぱいに使ったトスワークで得点力の高い選手たちの力を引き出す。5月の黒鷲旗全日本男女選手権大会ではPFUブルーキャッツから金星を挙げ、ベンチ入りメンバーの半数はアジアの舞台を経験。着実に高めてきたチーム力で、2年ぶりの栄冠へ突き進む。
■東九州龍谷高(大分) 地元、大分県中津市の声援を背に、東九州龍谷高がベスト4入りを果たした。U18日本代表に選ばれたエース忠願寺莉桜とセッター吉村(※)はぐみはともに1年生。それぞれ初のインターハイで躍動している。身長166㎝ながら最高到達点290㎝の2年生アウトサイドヒッター藤﨑愛梨はチームの得点源となり、攻撃の軸として成長。闘志あふれる忠願寺風來キャプテンが下級生をまとめ、バランスのとれた戦いを見せている。 準決勝では予選グループ戦で敗れた金蘭会高と再戦。リベンジを果たし、勢いのまま頂点まで駆け上がれるか。 ※吉はつちよし
準決勝 大阪国際高(大阪②)対就実高(岡山)
■大阪国際高(大阪) 2週間前の近畿大会でベスト8に終わった大阪国際高が、最終日進出を決めた。準々決勝の八王子実践高(東京①)戦では、近畿大会後に磨いてきたディフェンスでじわじわと相手を追い込み、両セットともにジュースにもつれ込む接戦をものに。小林明央監督は「近畿大会から調整してきた成果が出ました」と選手たちをたたえた。 大阪国際中(大阪)で2年前の全中準優勝、昨年はベスト4を経験した1、2年生が多くコートに立つ。だが指揮官は「最後は3年生」と勝負どころでの活躍に期待を込めた。
■就実高(岡山) 相手の守りを吹き飛ばすスパイクに、ボールが落ちるまで懸命につなぐレシーブ。チームスローガン「基本に忠実に」を体現したプレーで、昨年度春高女王の就実高(岡山)が相手を寄せつけない。 同大会で最優秀選手賞に輝いた福村心優美キャプテン、髙橋凪、押川優衣が気迫あふれるプレーで仲間を引っ張り、1年生セッター加藤由詩ら下級生も伸び伸びとプレー。福村キャプテンが「3年生が特に勝ちたい思いが強くて。大会前の練習の質を高くすることができました」と語る自信が、選手たちの表情に輝きをもたらしている。
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