赤字在来線、合理化不可避 JR九州社長「身軽に」
JR九州の古宮洋二社長は9日までに共同通信などの年頭インタビューに応じ、赤字が続くローカル線について「固定費を落として身軽な鉄道にしていく」と述べ、一定の合理化が避けられないとの認識を示した。「(収支の)数字だけではなく、持続可能性を地元と議論していくことが大切だ」とも強調した。 同社は3月に福岡県の香椎線で、JRグループでは初となる有人自動運転を実用化。一部で運転士免許を持たない係員が乗務し、運転士の育成費用などの削減が見込める。「安全を大前提に、新技術で維持管理費を下げないとなかなか苦しい」と説明し、今後の路線運営の一例に挙げた。