<MLB速報>マー君が背水3戦目に7回7奪三振3安打無失点の圧巻白星
田中は5回、先頭のサンタナを四球で歩かせ、この試合初めて無死の走者を背負ったが一死からブラントリーをスライダーで4-6-3の併殺打。6回も先頭のペレスにレフト前に運ばれ、一死からリンドーの大飛球がライトスタンドへ向かったが、身長2mを越えるジャッジが、ジャンプ一番グラブを伸ばして、フェンス超えの飛球を奪いとった。マー君は帽子をとってジャッジに礼を言った。 マー君の力投に応えたいヤンキース打線は、6回二死満塁のチャンスを作り、カストロを先に引きずり降ろした。だが、スイッチした2番手のミラーにカストロがショートフライで均衡を破ることができない。 7回にもマウンドに上がった田中は、3番のラミレスから始まる打順を三者凡退に抑えた。球数は92球。ベンチに下がる際に、マー君は、自らに気合を入れるかのように雄叫びを上げた。 ヤンキースは7回裏に先頭のバードがライトスタンドの三階席に飛び込む特大のソロアーチで待望の1点をスコアボードに刻む。マー君は、勝利投手の権利をもったまま降板。8回からはロバートソンにスイッチした。 ジラルディ監督は、一死からロバートソンが四球を出すと、迷わず回跨ぎでクローザーのチャップマンを投入して連続三振。チャップマンは、9回に一死から連打を浴びたが、最速167キロをマークして1点を守りき切った。ヤンキースは地区シリーズ初勝利を挙げ、対戦成績を1勝2敗とした。 試合後、田中は、場内のフラッシュインタビューにホッとした表情で答えた。 「後がないことはわかっていましたが、自分の仕事はなんなんだ?と言い聞かせてピッチングをしました。(いつも通りの投球をしたいと言っていた)とはいえ、力は入りますね。その中でも、これまでのいろんな経験を踏まえた投球ができて、こういう投球ができたと思います。明日もゲームがありますし、この流れで明日もとって、3連勝で次のステージに進めるように頑張りたいと思います」