【新潟大賞典回顧】改装後の新潟2000m重賞(良)では最遅タイ しぶとさ生かしたヤマニンサルバムの逃走劇
キングズパレスは七夕賞でも
2着キングズパレスは中団から差して上がり33.6を記録したように、広いコースの瞬発力勝負にも対応できる。ヤマニンサルバムにマイペースで逃げられたのは想定外だろう。もう少し流れてくれれば、チャンスはあったはず。キングカメハメハ産駒らしく、瞬発力勝負だとサンデー系に対抗しきれない面があり、2、3着が多いが、地力勝負のスピード決着なら前進があってもいい。サマー2000転戦ならどこへ向かうのか。レース選択が悩ましい。新潟記念もいいが、七夕賞も近年は決着時計が速く、合うのではないか。 3着ヨーホーレイクは長期休養明け重賞連続3着と6歳でも衰えていない。クロウキャニオンの系統はPOG向けの早期血統のイメージが強いが、キラウエアやラベンダーヴァレイなど6歳でも活躍し、息長い産駒も多い。ヨーホーレイクもその口で、通算【3-1-3-2】でキャリアは9戦。まだまだ活力十分だ。 ライタープロフィール 勝木 淳 競馬を主戦場とする文筆家。競馬系出版社勤務を経てフリーに。優駿エッセイ賞2016にて『築地と競馬と』でグランプリ受賞。主に競馬のWEBフリーペーパー&ブログ『ウマフリ』や競馬雑誌『優駿』(中央競馬ピーアール・センター)にて記事を執筆。Yahoo!ニュースエキスパートを務める。新刊『キタサンブラック伝説 王道を駆け抜けたみんなの愛馬』(星海社新書)に寄稿。
勝木淳