五輪最終予選が今夜開幕、スペインHC「できるだけ早く適応したい」と日本を警戒【バスケ】
メンデスHC「チームは準備万端だ」
FIBA女子オリンピック世界最終予選2024(OQT、ハンガリー・ショプロン)が、ついに今夜スタートする。AKATSUKI JAPAN女子日本代表(FIBAランク9位)が初戦(2月8日24:30開始予定)で対戦するのは、ユーロバスケット2023準優勝のスペイン(同4位)である。 【表】女子日本代表チームOQTメンバー表をチェック OQTはハンガリー、中国、ベルギー、ブラジルで開催。日本はスペイン、FIBAワールドカップ2022ベスト4のカナダ(同5位)、ユーロバスケット2023で4位になったハンガリー(同19位)と戦い、上位3チームに入ってパリ五輪出場権獲得を目指す。 スペイン協会は公式サイトで“日本がスペインにとって最初の難関となる”と掲載。キャプテンで得点源の一人となるアルバ・トーレンスは「対戦する3チームは非常にタフなライバルでプレースタイルも異なる。言えるのは勝利を収めたいのであれば、良いプレーをしなければならないということ」と、ラウラ・ヒルは「勝つためには特別なメンタリティーが必要」と語ったと紹介している。また日本に対しては、過去10年間で7戦全勝だとデータも開示している。 スポーツ紙『マルカ』も、日本戦についての記事を公開。「最も疑問符が付くライバルは日本だ。なぜならFIBAランク9位で、東京2020オリンピックで銀メダリストと結果を残している。ミゲル・メンデスHCは『彼女たちは(我々とは)まったく異なるプレーをする』と語っている。驚異的なペースで攻めてきて、フィジカルなプレーをし、非常に長く集中力を保つ」と書いている。同じくスポーツ紙の『as』は、メンデスHCの言葉を紹介。「チームは準備万端だ。日本はまったくスタイルが違う。ハンガリーやカナダと異なり、未知の選手も多くてどの選手もスピードがあり、サイズがほぼ同じでガラッとスタイルも変えてくる。できるだけ早く適応したい。アジア・バスケのリズムに順応するのは少し難しいこと。それでも適応する準備はできている」と語ったという。さらに『ムンド・デポルティーボ』紙は、日本は選手交代を頻繁にし、常にフレッシュな攻撃を仕掛けてくる。立ち止まったりしている暇はない。こちらも注意深くプレーし、フレッシュさを保たなければならないと書いている。 スペインは、ユーロバスケット2023でオールスターファイブに選ばれたトーレンス(192cm)、同じく長年代表を支えてきたベテランPFのラウラ・ヒル(190cm)といったサイズのあるメンバーがオフェンスを引っ張り、ケラルト・カサスがディフェンスのキーパーソンになると見られている。また、今回話題となっているのが、アメリカ出身で昨年6月に帰化し、代表初選出となるインサイドのミーガン・グスタフソン。アイオワ大時代には全米トップ女子選手賞に当たるホンダスポーツ・アワード、ESPNの全米最優秀選手に選出されていて、WNBAではダラス、ワシントン、フェニックスでプレー経験がある。いずれにせよ強力なメンバーが揃っている。日本としては、ディフェンスではいかにミスを引き出してオフェンスではどれだけシュート回数を増やせるかがカギになりそうだ。