ツーリズムEXPOジャパンに過去最大規模の台湾パビリオン 日本人観光客呼び込みへ
(東京中央社)交通部観光署(観光庁)は東京ビッグサイトで26日開幕した世界最大級の旅の祭典「ツーリズムEXPOジャパン」に過去最大規模の台湾パビリオンを出展した。台湾観光の新たな魅力を発信し、日本人観光客の呼び込みを図る。 台湾パビリオンには、今年新たに打ち出した観光ブランドアイデンティティーを採用。波模様をあしらい、「台湾の魅力、驚き喜び無限大」というメッセージを表現した。また、台湾鉄路(台鉄)の観光列車「藍皮解憂(憂さ晴らし)号」の外観をデザインしたコーナーを設け、鉄道観光の魅力を紹介。台湾原住民(先住民)族集落観光や生態観光、グリーンツーリズムなどもPRする。 ステージでは台湾の現代サーカスカンパニー「フォルモサ・サーカス・アート」(福爾摩沙馬戯団)によるパフォーマンスや、台湾原住民族アミ族による歌とダンスなどが披露される。台湾伝統絵柄の巾着の絵付けや原住民族の手織り柄ブックマーカーの手作り体験のワークショップも開催される。 26日の台湾パビリオン開幕式に出席した李逸洋(りいつよう)駐日代表(大使に相当)は、台湾パビリオンには今年、66のブースが出展したと紹介。これは過去最多だとし、訪台日本人客の増加を願った。今年の現時点での訪台日本人客は新型コロナウイルス流行前の約7割の水準だとし、「もっと頑張らなければならない。すぐに100%にまで戻り、さらには120%、150%に到達できるよう期待する」と話した。 周永暉(しゅうえいき)観光署長は、日本は世界各国が積極的に獲得を目指す重要な旅行市場だとし、今回は産官学一体となってツーリズムEXPOジャパンに参加したと説明。新ブランドアイデンティティーや観光署の日本向けキャンペーン「ビビビビ!台湾」、新たに日本向け観光アンバサダーに任命した俳優の妻夫木聡さんを通じて、日本市場を全面的に開拓したいと意欲を示した。 観光署は10月から、日本市場向けに新たな施策を実施する。同1日から12月末まで、5000台湾元(約2万3000円)の消費金が当たる抽選キャンペーン「遊・台湾ラッキーランド」に過去に応募したことのある個人リピーター客を対象に、抽選回数を2回に増やす優遇措置を行う。団体客に対しては、10月から補助金申請の滞在日数制限を緩和する他、同1日から12月末まで補助金を増額する。 ツーリズムEXPOジャパンは29日まで。 (戴雅真、楊明珠/編集:名切千絵)