飛距離アップや再現性を高めるための股関節のヒンジトレーニング【桑木志帆の快進撃をサポートするトレーナーが教える簡単トレーニング】
24年の「資生堂レディス」で初優勝を飾った桑木志帆を支える小楠和寿トレーナーに、骨盤を前傾させたままスウィングするために必要な股関節のヒンジトレーニングを教えてもらおう。
小楠和寿トレーナーは多くのゴルファーにスウィングに直結するトレーニング指導で成果を出している。桑木自身も「トレーニングしてきたことが成績にもつながって、その大切さを感じています」とシーズンを通してトレーニングを続ける重要性を実感している。 自宅でできる簡単なストレッチやトレーニングで、スウィングをブラッシュアップしてみよう。
股関節のヒンジトレーニングでブレないスウィングを作る
「両手を腰に当て片足を一歩引きます。骨盤を起こして背筋を伸ばしたらその意識を持ったまま体を前に倒していきます。前の足のひざは動かさないようにし骨盤を前傾させ、太ももと股関節の角度を縮めます。しっかりと股関節に乗る感覚をつかみましょう」(小楠トレーナー、以下同) 片足を一歩引いて背筋を伸ばした基本姿勢を大切しよう。背中が丸くなったり骨盤が後傾してしまうと効果は半減してしまう。片側10回を2セットできるよう、できる範囲から始めてみよう。
このトレーニングをスウィングに当てはめてみると、バックスウィングで体が起き上がってしまったり、右腰を引くように骨盤が回り過ぎてしまうのはNGだ。右ひざを固定し、足首、ひざ、股関節のラインにしっかりと荷重されていることを確認しよう。
このトレーニングでNGなのは、背中を丸めてしまうこと。骨盤を起こしたまま前傾することで荷重が抜けない股関節の使い方がつかめると小楠トレーナー。ダウンスウィングのスピードを作るために、バックスウィングで右の股関節をゆるませないことが大切だ。 飛距離が落ちてきたり、傾斜からのショットでミスが多かったりする場合は、下半身がゆるんで上下や前後にブレている可能性が高いと小楠トレーナー。ひざや股関節の動きに意識を持ってトレーニングすることでバックスウィングの土台をしっかりさせ飛距離や再現性を高めることができる。早速やってみよう。 取材協力/J’sスポーツボディ
みんなのゴルフダイジェスト編集部