伝統の薬草茶を観光資源に、徳地で2泊3日の交流会【山口】
関東から6人が参加
山口市徳地で13~15日、地域の名産品カワラケツメイ茶などの薬草茶を通じた交流体験会が行われた。市内の農山村エリアの関係人口増大を図る「市関わりしろ創出事業」の一環。関東圏から訪れた6人が、徳地の自然や古来から続く伝統文化を通じて地域の魅力を体感した。 中山間地域に興味を持つ人を増やして、地域活性化、課題解決につなげようと2022年度から実施。今年度は徳地と阿東、名田島地域で開かれている。 今回は、市から委託された山口観光コンベンション協会徳地支部(池田大乗支部長)が、徳地の薬草茶をテーマに2泊3日の日程で開催した。 14日には抗菌、抗ウイルスの効能があるという低木クロモジの自生地で収穫を体験。参加者は切った枝が放つ甘い香りを楽しんでいた。その後、池田支部長の自宅でクロモジ茶を味わった。 プログラムに協力した池田支部長の娘で、東京で薬草茶の販売店「トクジヤクソウ」を営む垣本望さんは「東京で徳地の薬草の人気はとても高く、地域の活性化の可能性を秘めている」と話す。一方「森林破壊により植生が減っているクロモジを利益追求のために過剰採集にならないよう対策することも大事」と語った。 岸見の超民家(こみんか)「やまね」での宿泊や野谷のサウナ施設「ヴィエハッタヴァ」でカワラケツメイ茶によるロウリュなども体験した。 参加した赤塚千里さん(東京)は「クロモジ目当てで参加した。徳地の自然、食事、人はどれも魅力的。このいい場所を多くの人に伝えたい」と話していた。