小泉環境相、育休めぐる現状「一石投じて前に進むよう期待」
小泉進次郎環境相は17日午前の閣議後会見で、妻でフリーアナウンサーの滝川クリステルさんとの間に第1子となる男児が誕生したことを報告し、自ら取得を目指す育児休暇をめぐる現状について、「一石を投じて」打開につなげたい意向を示した。 【中継録画】小泉環境相が閣議後会見 第1子誕生「立ち会えてよかった」
第1子誕生「立ち会えてよかった」
記者から第1子誕生の感想を問われた小泉環境相は、17日に男児が誕生したことを明らかにし、「父親としても嬉しくホッとしている。母子ともに元気なことが何より。立ち会えてよかった。国会が始まっていたら立ち会うことがかなわなかった可能性がある」と安堵の表情を浮かべた。 誕生後3か月の間に通算2週間をめどに取得を目指す育児休暇をめぐっては、与党公明党の山口那津男代表が「各方面の理解を得た上で」とくぎを刺すなど、政界から賛否の声が出ている。「公務最優先という気持ちに変わりはない。賛否両論あると思うが、史上初の閣僚の育休取得ということで、前例のないことをやるときには批判はつきものだと思う」と理解を求めた。 いつ頃から取得するかについては、「われわれ政治家には勤務時間とか残業とかいう制度的な概念はない。そもそもわれわれには『育休』という制度がない中で、どのように育児の時間を確保するか」と説明した上で、「私の状況で、お勤めの方の状況に照らし合わせると、いわゆる産休にあたるような期間。昨日(16日)のうちに生まれる可能性があったので、昨日はいわゆる時短勤務をした。そういうことを考えれば、私の中ではすでに始まっているという認識もある」と述べた。具体的には今後、環境省の中で進めている「選択と集中」実行本部の働き方改革チームの議論なども踏まえて調整していくとした。 一般企業などでは育児休暇を取得したい気持ちはあっても取りにくい現状があるが、「こういった状況を打開するのは制度だけでは変わらないこともあるので、一石を投じて物事が前に進むように期待したい」と述べた。 働き方改革に関しては、「育児休暇だけではなく、介護を抱えながら仕事との両立を目指す人、がんなど病気と戦いながら仕事をしている人、そういった一人ひとりがそれぞれの事情に応じた柔軟な働き方ができる社会が私が目指す社会だ」との考えを示した。