狂言師・野村萬斎さん 被災地の高校生へエール
狂言師・野村萬斎さんが迫真の演技を通して、能登半島地震の被災地の高校生たちにエールです。 金沢市では、10日、野村さんが主演・プロデュースする演劇が上演され、七尾市の高校生が招待されました。 【写真を見る】狂言師・野村萬斎さん 被災地の高校生へエール 金沢市の県立音楽堂で開かれた公演は、中島敦の短編小説で、詩人になる夢が叶わず、虎になってしまった男を描く「山月記」、弓の名人になろうとした男の生涯を描く「名人伝」を元に野村萬斎さんが主演・プロデュースを手掛けた演劇で、劇中音楽には尺八や大鼓(おおつづみ)など、伝統芸能で用いられる楽器が使われています。 公演には演劇科のある七尾東雲高校の全校生徒321人が招待され、野村さんの迫真の演技に見入っていました。 演劇科の生徒が稽古で使っている能登演劇堂の舞台は、地震で被害をうけ、再開の見通しが立たない状況となっています。 演劇科の生徒「舞台に釘付けになりました。指先までトラになりきっていると感じました。迫力があってすごく面白かったです。」 野村萬斎さんは、2021年に石川県立音楽堂の邦楽監督をきっかけにゆかりがあり、6月25日には、世界への発信力を高めるために、アーティスティック・クリエイティブ・ディレクターに委嘱されています。
北陸放送