「分かりたくても分からない」日本戦でのミャンマーの時間稼ぎについて熟練記者が見解「日本がマレーシアに負けていた時代なら考えようはありますが…」
「組織として負け組を作ってはいけない」
「分かりたくても分からない」 北中米ワールドカップのアジア2次予選、日本がミャンマーを5-0で下した試合で、ミャンマーがリードされていても時間稼ぎをしていた行為について、熟練記者の河治良幸氏はそう言った。 【PHOTO】日本代表のミャンマー戦出場16選手&監督の採点・寸評。2人に7点台の高評価。MOMはハットトリックのFW 「ミャンマー側の立場になってみないと分からない。日本には分かりたくても分からない。昔の、80年代とかなら、マレーシアに負けていた時代なら考えようはありますが、弱者側にならないと分からないです」 かつては弱者側だった日本が、Jリーグの創設などで力をつけて今やアジアの強国になっている。確かに、ミャンマーにはミャンマー側の考え方があるわけで、あの守備的な戦い方を批判できない部分はある。 北中米ワールドカップではアジアから本大会に進める枠が「8.5」枠。日本にとっては「突破して当然」の予選になっており、戦う意義がどこにあるのかとなる。これに対し、河治氏は次のような見解を示した。 「アジアの国が世界に通用するためにどうすべきかを考えた時、日本と対戦できるのは相手にとってはすごくプラスな部分がある。じゃあ、日本側はどうなんだという問題がある。そこはウィン・ウィンになれるフォーマットを考えていかないといけないし、日本側の利益を考えると(現状のフォーマットでは)無理です。 負け組を作ってはいけません。試合の勝ち負けはありますが、組織として負け組を作ってはいけない」 UEFAがネーションズリーグをスタートさせたように、AFCにもアジアの強国にメリットをもたらすことができるアイデアを考えるスタンスが求められるか。 構成●サッカーダイジェストTV編集部