10月から置き配に「ポイント」が付くと聞きました。お米や水をいつも「楽天」で購入しているのですが、今後は“置き配”を選ぶとお得なのでしょうか?
各社の具体的な取り組み
今回の実証事業に関して、大手ECサイト各社が公表している取り組みの内容を紹介します。ポイントの還元率は現時点では明確に公表されていないため、今後の発表に注目したいところです。 ■楽天市場 「日付指定一回受け取りキャンペーン」などを実施し、消費者が日付指定によって複数の荷物を一度の配達で受け取った場合、消費者にポイント還元を行う予定です。 また楽天は2024年7月から、日付指定が可能な商品を楽天市場内で検索上位に表示されやすくし、商品に「最強配送」などのマークを付けるなどして、消費者が日付指定できる商品を判別・選択しやすくしています。 ■Amazon 「一回受け取りの推進」を目指し、非対面などを含む多様な受け取り方法を活用して、消費者が荷物を一度に受け取った場合にポイント還元を行う仕組みなどが検討されています。 またAmazonは、ラストワンマイル配送(物品が物流の最終拠点から顧客に届くまでの配送)とドライバーの働き方に関わる施策に対し、2024年従来の投資額に追加してさらに250億円以上を投資することを発表し、この取り組みを加速させる意向です。 ■LINEヤフー 「おトク指定便」と題したキャンペーンなどを実施予定です。「おトク指定便」とは、荷物の配達を「最短配達日」より遅い、余裕のある日付を選択した場合に、消費者にPayPayポイントの還元を行うキャンペーンです。
ポイント還元と社会課題の解決という一石二鳥の取り組みを活用しよう
2024年10月から、ECサイト運営企業と物流企業が連携し、荷物の再配達削減に向けた取り組みがスタートする予定です。 1回で複数の荷物を受け取るなど、受け取り方を工夫することでポイント還元が受けられる仕組みが想定されています。取り組み内容やポイント還元率は企業によって異なる可能性があるため、今後の発表を確認しましょう。 ポイント還元による金銭的メリットだけでなく、再配達の削減という社会的な課題の解決のためにも、この機会に宅配物の受け取り方法を見直してみてはいかがでしょうか。 出典 内閣官房 第5回 我が国の物流の革新に関する関係閣僚会議 議事要旨 国土交通省 物流の2024年問題について 国土交通省 令和6年4月の宅配便の再配達率は約10.4%でした~前年同月比1.0ポイント減少、前回比0.7ポイント減少~ 国土交通省 令和4年度宅配便等取扱個数の調査及び集計方法 内閣官房「物流革新に向けた政策パッケージ」の進捗状況と今後の対応 執筆者:FINANCIAL FIELD編集部 ファイナンシャルプランナー
ファイナンシャルフィールド編集部