札幌市、招致活動「停止」表明へ 冬季五輪・パラ、将来開催に余地
札幌市が冬季五輪・パラリンピック招致を「停止する」と表明する方向で調整していることが12日、分かった。複数の市関係者が共同通信に明らかにした。19日に関係団体と意見交換した上で、方針を発表する。招致の「断念」などの表現を避けることで、将来、情勢が変化した場合に開催の余地を残す狙いがあるとみられる。 地球温暖化で雪上競技を実施できる国が減っていく中、国際オリンピック委員会(IOC)は将来的な持ち回り開催を検討している。天然雪が豊富な札幌の気候は開催に有利な条件とされ、市は候補地になる可能性は残っているとみている。 市は10月、2030年大会の招致断念を表明した。