【Playback箱根駅伝】第46回/日体大が2年連続で完全V果たす 早大、明大が部員不足で予選会に出られず
2024年に箱根駅伝は第100回大会を迎える。記念すべき100回に向けて、これまでの歴史を改めて振り返る『Playback箱根駅伝』を企画。第1回大会から第99回大会まで、大会の様子を刻んでいく。(所属などは当時のもの) 第46回箱根駅伝の総合成績と区間賞をチェック!
第46回(1970年/昭和45年)日体大が2年連続往路・復路・総合の完全V、大東大が5位と健闘
伝統校の早大と明大が部員不足のため予選会を欠場。早大は連続出場が24年で途絶えた。第46回大会は、拓大が15年ぶりに出場した。 1区は東洋大の伊沢徹男が区間賞を獲得。連覇に挑む日体大は、小沼力が1区で区間3位と好位置につけた。一方で、前年準優勝の日大は最下位の15位、順大は7位、国士大は11位と波乱のスタートとなった。 1区で12位と出遅れた中大も、2区の高野義治が区間賞を獲得。日体大2区の田中弘一も区間2位で追った。3区に入ると、ついに日体大が首位を捕らえる。後方では日大の鈴木圀昭が2年ぶり区間賞の力走で猛追した。 5区に入ると、日体大の松岡厚が1時間15分9秒と区間新記録で独走。2位の国士大に2分39秒のリードを奪った日体大が、5時間48分25秒で往路を制した。4区で大花務が区間賞を獲得した国士大が2位、出場3年目の大東大が往路3位と躍進した。 一斉スタートの復路。6区は大東大の若宮義和が区間賞、順大の山崎一見が区間2位と通算トップの日体大を追う。往路2位の国士大は山下りで失速、7区に入ると順大や大東大も相次いで後退した。 復路は日大が安定感を発揮して先行。しかし、日体大は9区の石倉義隆が日大に追いつき、区間賞の走りで完全優勝をたぐり寄せた。アンカーに入ると、日体大の越尾咲男が単独トップに立つ。総合11時間31分21秒で日体大が2年連続2度目の戴冠。復路も5時間42分56秒で制し、2年連続で完全制覇となった。 7区で後退した順大も8区の小山隆治、10区の辰己寿路が区間賞を獲得して総合2位。1、2区で波に乗れなかった日大も復路2位で総合3位。出場3年目の大東大が総合5位と健闘した。 参考文献:箱根駅伝90回記念誌(関東学生連盟)
月陸編集部