城島健司CBO 強化のためなら小久保監督とケンカ辞さず?「言い争って来年一番仲悪くなってる可能性も」
25年1月からソフトバンクの「チーフ・ベースボール・オフィサー」に就任する城島健司氏(48)が21日、福岡市内で就任会見を行った。 【写真】<ソフトバンク城島CBO就任会見>抱負を語る城島CBO 新たな役職名は、チーフベースボールオフィサー兼会長付特別アドバイザーとさらに長くなり、コーディネーター職の統括と1軍監督である小久保監督のアドバイザー、球団運営の参画などを行う。 城島氏は「なんか横文字の長いやつでいっぱいになりましたけど。毎年役職が変わっていって、(役職名が)長いですよね」と笑いを取りつつ「CBO、名の通り最高野球責任者に就任するにあたって、三笠さんから話をいただいた時に小久保監督の協力がないとできないということで、まず小久保さんにシーズン中に話をさせていただきました。“じゃあ、やろう”と意見も一致しました。よくシーズン中も話をしていますので、小久保監督の考え方も凄く理解している。我々の組織は120人の選手を抱えている。3軍、4軍制もより早く取り入れてきた。その代わり、トライ&エラーでいっぱいトライして、いっぱいミスして我々がこの組織をつくり上げていたと思っています。そういう意味では小久保さんも新しいことにチャレンジされていますし、現場だけでなく、現場がいいことをやっているんだからフロントがしっかりそれを理解して、未来の人につなげていくのが僕の仕事だと思っています。一番大事なのは王貞治(球団会長)という素晴らしい人物を我々の組織は一緒に仕事をしている。世界的に見ても1人の人間が軸として30年以上携わっている球団はそうないと思っています。その方がつくり上げてきたホークス、福岡の街の方、メディアを通してもファンの方達にしっかりホークスを知ってもらうのも僕らの役目だと思っているので、未来のフロントマンにつなげていけるように仕事をしていきたいと思い就任しました」と言葉に力を込め、あいさつを行った。 城島氏はどのような思いで就任したかを問われると「小久保監督と思いが一緒の部分が凄く大きくあって、20年後、30年後に王さんがつくってきたチームを未来につなげたいと思った。小久保さんは現場で選手、コーチ、スタッフに王さんがこういうふうなことをされて今のホークスがあるんだと。最初お客さんが入らなかった福岡ドームが常に満員になっている。王さんの努力ややってきたことは凄く大きなことだと思う。今度はフロントマンがそれを知っておかないといけない。この世界は入れ替わりが凄く激しい。現場は10年後はほとんど選手も入れ替わっていますし、スタッフも監督、コーチも代わっている世界。今やっている凄くいいことをフロントマンがちゃんと知って、どういうことがあったかを把握した人が未来につなげていかないといけない。そうじゃないと続かないと思っている。トライしてエラーするのは決してマイナスなことじゃない。ただ、2回同じことをすると無駄だと思う。我々がトライしてエラーしたという事実を10年後、20年後のフロントマンにしっかり伝えていくのが大きな仕事だと思います」と話した。 また、小久保監督とどのようにコミュニケーションを取っていくかを問われると「監督になられて忙しいので、ゴルフも麻雀もできていない。釣りでもしてくれればいいんですけど、そんな時間もないでしょうし」と笑わせつつ「アメリカのGMと監督っていつも2人で監督室で話してるんですよ。話す時間は多くなるので、もしかしたら仕事上で言い争って、来年の僕らは一番仲悪くなってる可能性もありますよね?仕事上、しょうがない。この間柄はそういうことなんで。でも、それくらい膝をつき合わせて話していかないとチームの未来はよくならない。そのために僕はいるわけですから。選手の起用やホークスの未来のためにしなきゃいけない」とケンカも辞さない覚悟を示した。 この発言を受け、小久保監督も「職場は人間関係を築くところじゃないんで。仕事をする場所なので。立場が違って意見が同じなわけがないので、それをどう調整して、何のためにするかなので。強い組織であり続けるために、いい選手を育てるために。ここは譲ろう、ここはこうしようと。友達は正直仕事場ではいりません」と同意した。