海岸や棚田も子どもの夏休みの居場所に 輪島の小中学生向けに「わじま未来スクール」
能登半島地震から半年が過ぎ、子どもたちの夏休みがやってきた。学校や学童が再開し少しずつ生活が回復していくとはいえ、まだまだ復興の道は遠く、子どもたちの夏休みもいろいろな側面で様変わりしている。輪島市の保護者や有志がNPO法人カタリバ(東京)と力を合わせた被災地の夏休みの居場所作りと、特別体験プログラムが7月30日から始まった。 被災地の保護者288人のアンケート調査(カタリバが7月3~20日に実施)によると、6割の保護者が「震災をきっかけに子どもの過ごす場所が変わった」と回答。「引っ越しで公園に行けなくなり、家にひきこもるようになった」「公園に仮設住宅が建って遊べなくなった」「地震や津波が怖いというようになった」などが理由。子どもたちの放課後の過ごし方や学習環境を心配する親は多い。 そこで夏休みの間、子どもたちが安心して遊べる居場所として「わじま未来スクール」を実施。輪島市の小学4年~中学3年生を対象に宿題や勉強ができるスペース、ブロックや室内アスレチック、漫画本が読めるスペースなどを提供する。また輪島塗や和太鼓、隆起した海岸や棚田など、自然体験ができるプログラムも実施する。参加費用は無料。開催は8月29日まで(8月10日~18日は休み)。