北大路魯山人の軌跡伝える特別企画展 11月24日まで/青森・弘前市立博物館
芸術家・北大路魯山人(1883~1959年)の特別企画展「魯山人の宇宙~魂を刳(えぐ)る美が欲しい~」が28日、弘前市立博物館で始まった。磁器や陶器など132点を展示。魯山人の軌跡と芸術世界、感性を紹介している。東奥日報社や弘前市などでつくる「魯山人の宇宙実行委員会」と同館が主催。11月24日まで。 魯山人が残した個性的な陶芸や書、墨書、水彩画を展示しているほか、愛用のテーブルも公開。同館ロビーには魯山人が設計した茶室「夢境庵」が再現されている。 開会式では、桜田宏市長らがあいさつ、関係者がテープカットを行った。 関係者を対象に内覧会が行われ、担当の学芸員は、魯山人が全国の有名な焼き物を研究、気に入ったところを取り入れることで自らのスタイルを築いていったことなどについて解説した。 魯山人の生年と同じ1883年創立の城西小学校(同市)から3人の児童が招待された。澁谷拓哉さん(6年)は「焼き物だけじゃなくて絵もきれい」、猶原佑天(ゆうま)さん(同)は「器の内側の絵が細かいものがあり驚いた」と話していた。 11月2日午後1時半から同館ロビーで、魯山人作品を研究している千葉市美術館上席学芸員の藁科英也さんが記念講演を行う。 会期中は無休。観覧料は一般800円、高校・大学生400円、小・中学生200円。65歳以上の市民などは無料。