富士山隠す黒い幕、秋にも茶色に張り替えへ 景観を改善、材質は強化
富士山と重ねた写真を撮ろうと訪日客が集まるコンビニエンスストア前に設置された黒い幕について、地元の山梨県富士河口湖町は今秋にも茶色の素材に張り替える方針を固めた。何者かが開けたとみられる穴が何度も見つかっていることから材質も丈夫なものに変える。 黒い幕は長さ20メートル、高さ2.5メートル。「ローソン河口湖駅前店」前の町道と反対側の歩道の間に5月21日に設置された。その後、人為的に開けたとみられる穴が複数見つかり、新たな被害を防ぐとともに景観の印象を改善するため別の材質に張り替える方針を町が示していた。 町によると、色について青・緑・茶・銀を検討し、「町の景観に一番合う」との理由で茶色に決めた。これまでと同じビニール製だが、縫い目がより細かく穴が開けられにくい材質を選んだという。 25日も黒い幕の周辺には訪日客がいた。24日に見つかった裂けた部分は補修されていたが、他の部分で複数の穴が確認できた。(棟形祐水)
朝日新聞社